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午後3時のドルは147円前半へ上昇、米FOMC後の買い戻しや株高

2025年09月18日(木)16時02分

 9月18日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の147円前半で推移している。写真は米ドル紙幣。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Atsuko Aoyama

[東京 18日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の147円前半で推移している。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル買い戻しに加え、日経平均の上げ幅拡大で、円売りも勢いづいた。きょう自民党総裁選に出馬意向を表明した高市早苗前経済安保担当相があす行う政策に関する記者会見に関心を寄せる声も聞かれた。

ドルは前日のFOMC直後に付けた145.50円から、午後3時過ぎには147.53円まで上値を伸ばし、約2円の切り返しとなった。FOMCは予想通りとの声が多く聞かれ、利益確定の動きが出たとみられるほか、FOMC直後はドルが売られたことの反動も加わったとの見方があった。

FOMCについては、ドル安基調を強めるものではないとの見方がある一方、メンバーの政策金利見通しなどを踏まえ、連続利下げへ舵を切った「ハト派的」(三菱UFJ信託銀行の酒井基成・資金為替部マーケット営業課課長)な内容だったとの声も聞かれる。

メンバーの政策金利見通しは中央値で年内の利下げがあと2回とはなっているものの、「まだ意見が分かれている状況。そこに確信が持てればドル安反応」(三井住友銀行チーフ為替ストラテジストの鈴木浩史氏)になるとの見方もある。来年以降の見通しについても、経済の状況次第では修正され得るため、「利下げのスピードを加速させる余地はある」(三菱UFJ信託銀の酒井氏)という。

あすは日銀の金融政策決定会合の結果が発表となるほか、高市氏の総裁選に向けた政策の記者会見も行われる。

高市氏の会見では特に財政・金融政策に関する発言が注目となるが、「高市氏の政治家としてのスコープは広いはず。質疑で答える可能性はあるものの、政策として財政・金融政策の話がてくるのかは分からない」(三井住友銀の鈴木氏)との声もある。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 147.34/147.3 1.1789/1.17 173.74/173.

8 91 75

午前9時現在 146.88/146.8 1.1825/1.18 173.69/173.

9 26 70

NY午後5時 146.97/147.0 1.1811/1.18 173.61/173.

1 15 64

ロイター
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