ニュース速報
ビジネス

午後3時のドルは156円前半へ下落、トランプ氏就任前に持ち高調整 一定の底堅さも

2025年01月20日(月)15時30分

 1月20日 午後3時のドル/円は、前週末のニューヨーク市場終盤からドル安/円高の156円前半で取引されている。写真は1ドル紙幣で、2021年11月撮影(2025年 ロイター/Murad Sezer)

Atsuko Aoyama

[東京 20日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末のニューヨーク市場終盤からドル安/円高の156円前半で取引されている。日本時間あす未明に控えるトランプ次期米大統領の就任式を前に持ち高調整の動きがみられる一方、ドル/円は一定の底堅さを維持している。

朝方は156円前半で推移していたドルは、仲値公示後に156円を割り込んだ。その後、オフショア市場でのドル安/人民元高の影響もあり、午後に入って155.71円付近まで下落した。週末のトランプ次期米大統領と中国の習近平国家主席との電話会談で「米中対立への懸念が後退し、元高ドル安になった可能性が高い」(為替ブローカー)という。ただ、ドル/円は「一定の底堅さを維持」(同)しており、東京時間終盤には156円前半へ値を戻した。

きょうは米国市場がキング牧師生誕記念日のため休場で、トランプ氏の米大統領就任式を日本時間あす未明に控える。

次期米政権の政策に関する思惑で売買が交錯した面もあったものの、三井住友銀行の鈴木浩史チーフ・為替ストラテジストは「就任初日に相場を大きく混乱させる発言は出ないだろうとみている」と述べた。ただ、関税政策に関して段階的導入との観測報道が出ている一方でトランプ次期米大統領自身は強硬姿勢を崩していないとして、「関税の日程や税率など、具体的なものに強く踏み込んだ発言があれば株価が下げて円高に振れるリスクはある」とも指摘した。

通貨オプション市場で、ドル/円の予想変動率(インプライド・ボラティリティー)が急上昇。米大統領の就任式と日銀会合をまたぐ1週間物は現在12%台半ばと、昨年12月半ばの日米中銀会合前以来、およそ1カ月ぶり水準へ上昇した。昨年12月第3週は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が市場予想通り利下げを実施したが、今後の政策金利見通しを後退させたことでドルが買われた後、日銀が利上げを見送って円が売られ、ドルは週間で153円台から157円台へ5円弱上昇した。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 156.06/156.07 1.0302/1.0303 160.78/160.79

午前9時現在 156.30/156.31 1.0279/1.0282 160.69/160.70

NY午後5時 156.30/156.31 1.0271/1.0272 160.50/160.56

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

オラクル、TikTok米事業継続関与へ 企業連合に

ビジネス

7月第3次産業活動指数は2カ月ぶり上昇、基調判断据

ビジネス

テザー、米居住者向けステーブルコイン「USAT」を

ワールド

焦点:北極圏に送られたロシア活動家、戦争による人手
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 3
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く締まった体幹は「横」で決まる【レッグレイズ編】
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 6
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 7
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 8
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 9
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 10
    「この歩き方はおかしい?」幼い娘の様子に違和感...…
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 2
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中