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ユーロ急落、ドイツ政局不安や北朝鮮外相発言受け=NY市場

2017年09月26日(火)06時54分

 9月25日、終盤のニューヨーク外為市場は、ユーロが急落した。写真はユーロ紙幣、2014年4月撮影(2017年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 25日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場は、ユーロが急落した。ドイツの選挙結果やドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の発言、地政学的な緊張状態を背景に、安全資産とされる円などが買われた。

ユーロは対円で1.1%強安、1日の下落率では5月以来の大きさとなった。

ユーロはドルに対して1%前後値下がりし、昨年12月以来の大幅安を記録した。直近では0.9%安の1.1846ドル。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.5%高。

ドイツ連邦議会(下院)選挙でメルケル首相は4選を確実にしたが、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が躍進し、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)の得票率は1949年以来の低水準を記録した。

大連立を組んでいた社会民主党(SPD)のシュルツ党首は、最大野党として政府と対決していく意向を示した。

この日は北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相が、トランプ米大統領が北朝鮮に宣戦布告を行ったとの認識を表明し、ユーロ売りが加速した。

北朝鮮外相発言を受け、円が対ドルで上げに転じたほか、スイスフランもドルに対し値上がりした。

直近の取引で、ドルが対円で0.35%安の111.61円、対スイスフランで0.25%安の0.9666フラン。

BKアセット・マネジメントのマネジングディレクター、キャシー・リエン氏は「北朝鮮の動きでユーロが対円で大きく売られ、ユーロ相場(全体)を圧迫した」と話す。

この日はまた、ドラギ氏がECBは「潤沢」な緩和を行う必要があると表明した。予想ほど前向きなトーンでなかったと受け止められ、ユーロの重しとなったと指摘する。

ドル/円 NY終値 111.72/111.75

始値 112.10

高値 112.32

安値 111.48

ユーロ/ドル NY終値 1.1846/1.1850

始値 1.1876

高値 1.1889

安値 1.1833

*表を更新しました。

(表はロイターデータに基づいています)

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