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ユーロ急落、ドイツ政局不安や北朝鮮外相発言受け=NY市場

9月25日、終盤のニューヨーク外為市場は、ユーロが急落した。写真はユーロ紙幣、2014年4月撮影(2017年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 25日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場は、ユーロが急落した。ドイツの選挙結果やドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の発言、地政学的な緊張状態を背景に、安全資産とされる円などが買われた。
ユーロは対円
ユーロはドル
主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.5%高。
ドイツ連邦議会(下院)選挙でメルケル首相は4選を確実にしたが、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が躍進し、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)の得票率は1949年以来の低水準を記録した。
大連立を組んでいた社会民主党(SPD)のシュルツ党首は、最大野党として政府と対決していく意向を示した。
この日は北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相が、トランプ米大統領が北朝鮮に宣戦布告を行ったとの認識を表明し、ユーロ売りが加速した。
北朝鮮外相発言を受け、円が対ドル
直近の取引で、ドルが対円で0.35%安の111.61円、対スイスフランで0.25%安の0.9666フラン。
BKアセット・マネジメントのマネジングディレクター、キャシー・リエン氏は「北朝鮮の動きでユーロが対円で大きく売られ、ユーロ相場(全体)を圧迫した」と話す。
この日はまた、ドラギ氏がECBは「潤沢」な緩和を行う必要があると表明した。予想ほど前向きなトーンでなかったと受け止められ、ユーロの重しとなったと指摘する。
ドル/円 NY終値 111.72/111.75
始値 112.10
高値 112.32
安値 111.48
ユーロ/ドル NY終値 1.1846/1.1850
始値 1.1876
高値 1.1889
安値 1.1833
*表を更新しました。
(表はロイターデータに基づいています)