ニュース速報

ビジネス

貸出金利、2月は過去最低1.1%割れ 日銀マイナス金利で低下圧力

2016年03月30日(水)10時36分

 3月30日、日銀が公表した2月の貸出約定平均金利によると、都銀や地銀など国内銀行の貸出残高における平均金利が1.098%となり、過去最低を更新した。2011年8月撮影(2016年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 30日 ロイター] - 日銀が30日公表した2月の貸出約定平均金利によると、都銀や地銀など国内銀行の貸出残高における平均金利が1.098%と過去最低を更新した。新規貸出分も過去最低の0.793%となっており、日銀が1月29日に導入したマイナス金利政策が影響している可能性がある。

日銀による大規模な金融緩和の継続を背景に貸出金利はほぼ一貫して低下を続けており、過去最低を更新するのは4カ月連続。このうち期間が1年未満の短期は0.757%、1年以上の長期は1.084%で、いずれも過去最低となった。

総合を業態別にみると、都銀が最も低い0.943%で、地銀が1.168%、第二地銀は1.405%となっている。

2月の新規貸出分も、国内銀行の総合で過去最低の0.793%となった。これまでの最低は15年5月の0.801%。9カ月ぶりに過去最低を更新した。業態別では都銀が0.494%と0.5%を割り込んでおり、地銀が1.162%、第二地銀は1.401%だった。

2月は日銀によるマイナス金利政策の導入を受け、9日には長期金利(10年最長期国債)が初のマイナスとなるなど市場金利が急速に低下した。これを反映して住宅ローン金利の引き下げが相次ぐとともに、貸出の基準金利である東京銀行間取引金利(TIBOR)も大きく低下した。

新規の貸出金利は個別要因にも大きく左右されるため、2月の段階でマイナス金利導入がどこまで影響を与えたかは定かでないが、さらなる低下圧力になることは確実。金利低下に伴う投資拡大など実体経済への好影響が期待される一方、利ざや縮小による金融機関の収益減にも直結するだけに、今後、貸出金利がどこまで低下するかが注目される。

*内容を追加します。

(伊藤純夫 編集:田中志保)

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イエメン分離派指導者が出国、UAEが手助けとサウジ

ワールド

トランプ氏、ベネズエラ監視の長期化を示唆 NYタイ

ビジネス

英企業、向こう1年の賃金上昇予想3.7% 若干緩和

ビジネス

金、今年前半に5000ドル到達も 変動大きい年とH
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 6
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 7
    マドゥロ拘束作戦で暗躍した偵察機「RQ-170」...米空…
  • 8
    トランプがベネズエラで大幅に書き換えた「モンロー…
  • 9
    日本も他人事じゃない? デジタル先進国デンマークが…
  • 10
    衛星画像で見る「消し炭」の軍事施設...ベネズエラで…
  • 1
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチン、その先は袋小路か
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 5
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 6
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 9
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 10
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 7
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 10
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中