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貸出金利、2月は過去最低1.1%割れ 日銀マイナス金利で低下圧力
3月30日、日銀が公表した2月の貸出約定平均金利によると、都銀や地銀など国内銀行の貸出残高における平均金利が1.098%となり、過去最低を更新した。2011年8月撮影(2016年 ロイター/Yuriko Nakao)
[東京 30日 ロイター] - 日銀が30日公表した2月の貸出約定平均金利によると、都銀や地銀など国内銀行の貸出残高における平均金利が1.098%と過去最低を更新した。新規貸出分も過去最低の0.793%となっており、日銀が1月29日に導入したマイナス金利政策が影響している可能性がある。
日銀による大規模な金融緩和の継続を背景に貸出金利はほぼ一貫して低下を続けており、過去最低を更新するのは4カ月連続。このうち期間が1年未満の短期は0.757%、1年以上の長期は1.084%で、いずれも過去最低となった。
総合を業態別にみると、都銀が最も低い0.943%で、地銀が1.168%、第二地銀は1.405%となっている。
2月の新規貸出分も、国内銀行の総合で過去最低の0.793%となった。これまでの最低は15年5月の0.801%。9カ月ぶりに過去最低を更新した。業態別では都銀が0.494%と0.5%を割り込んでおり、地銀が1.162%、第二地銀は1.401%だった。
2月は日銀によるマイナス金利政策の導入を受け、9日には長期金利(10年最長期国債)が初のマイナスとなるなど市場金利が急速に低下した。これを反映して住宅ローン金利の引き下げが相次ぐとともに、貸出の基準金利である東京銀行間取引金利(TIBOR)も大きく低下した。
新規の貸出金利は個別要因にも大きく左右されるため、2月の段階でマイナス金利導入がどこまで影響を与えたかは定かでないが、さらなる低下圧力になることは確実。金利低下に伴う投資拡大など実体経済への好影響が期待される一方、利ざや縮小による金融機関の収益減にも直結するだけに、今後、貸出金利がどこまで低下するかが注目される。
*内容を追加します。
(伊藤純夫 編集:田中志保)





