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米株が大幅反落、FOMC声明は利上げ路線維持と受け止め

1月27日、米国株式市場は大幅反落。FOMCの声明文から利上げ路線の大幅な修正は読み取れないと失望感が広がった。ニューヨーク証券取引所で撮影(2016年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米国株式市場は大幅反落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文から利上げ路線の大幅な修正は読み取れないと失望感が広がり、終盤にかけて売りが強まった。
米連邦準備理事会(FRB)は27日まで開催したFOMCで予想通り金利を据え置いた。声明は世界の経済・金融動向を「注視」しているとする一方で、米経済については前向きな判断を示した。
中国の成長鈍化への不安からS&P総合500種が年初から8%下落し、原油安も進行しており、市場では声明が方向として正しいと受け止められた。
しかし、市場関係者の間には将来の利上げペースが大幅に修正されるのではないかとの期待感もあったため、FOMC声明の発表後に売りが強まり、原油高を受けて上昇していた相場は下げに転じた。
ウェッドブッシュ・エクイティ・マネジメントの最高投資責任者(CIO)、スティーブン・マソッカ氏は「FRBは市場の動きに心を動かされておらず、(利上げの)路線を修正するほどではないとみているようだ」と話した。
S&Pのセクター別では10指数のうち8つが下落。特に下げ幅が大きかったのはハイテク指数で2.46%安となった。
個別銘柄では、アップル
ボーイング
テクストロン
半面、決算が予想を上回ったバイオ医薬品のバイオジェン
トムソン・ロイターのデータによると、米取引所の合計出来高は約88億株で、過去20営業日平均の85億株を上回った。
騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が下げ1900で上げ1145、ナスダックが下げ1943で上げ816だった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 15944.46 -222.77 -1.38 16168.74 16235.03 15878.30 <.DJI>
前営業日終値 16167.23
ナスダック総合 4468.17 -99.51 -2.18 4548.87 4568.85 4450.83 <.IXIC>
前営業日終値 4567.67
S&P総合500種 1882.95 -20.68 -1.09 1902.52 1916.99 1872.70 <.SPX>
前営業日終値 1903.63
*内容を追加しました。