最新記事

多様性

初のダウン症モデル起用、ヴィクシー製品が抱える問題は解決するのか?

2022年02月19日(土)14時10分
田中ゆう

モデルのソフィア・ジラウ。プエルトリコ出身の24歳でダウン症を持つ

<単なるパフォーマンスで終わらない、真の変化を起こしてほしい。でも米国のリアルな女性の気持ちと体型とはまだまだ距離がありそう>

プエルトリコ出身のソフィア・ジラウは、米大手ランジェリーブランドのヴィクトリアズ・シークレットにとって初めてのダウン症モデルとして名を残す。新しいキャンペーン「Love Cloud Collection(ラヴ・クラウド・コレクション)」に起用され、ヴィクトリアズ・シークレットの「新しいタイプの天使」になった。

ラヴ・クラウド・コレクションのショーに出演するモデルはソフィアの他にも17人選ばれている。NYファッションウィークやPeople、Vogue Mexicoのモデルとして活躍する24歳は、自分を「限界のない」モデルとして見てくれたVictoria's Secretへの感謝をインスタグラムで伝えた。


ソフィアがモデルとしてデビューしたのは2019年。その後、さらに大きなチャンスを求めてプエルトリコから米国へ渡った。2020年にNYファッションウィークでランウェイデビューを果たした。当時ソフィアは雑誌Peepleに、「小さい頃鏡を見て『私はモデルとビジネスウーマンになるんだ』って言っていた」と語っていた。

ソフィアはヴィクシーモデルになる夢を見たことがあるそうで、ひたむきに努力を重ねてきた。時にはダウン症でモデルの仕事をすることに心無い批判を受けることもあったが逆境にも負けずに、むしろ自分の個性をさらけ出すポジティブな力で世界を圧倒した。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国銀行融資、7月は20年ぶり減少 社会融資総量+

ビジネス

アングル:日本株の「ニューノーマル」、PER20倍

ワールド

IEA、今年の石油供給予想を上方修正 OPECプラ

ビジネス

アングル:米国で法整備進むステーブルコイン、導入の
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 3

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 4

    なぜ女性の「ボディヘア」はいまだタブーなのか?...…

  • 5

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 1

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    なぜ女性の「ボディヘア」はいまだタブーなのか?...…

  • 4

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

  • 5

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 1

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

  • 2

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 3

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 4

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 5

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:Newsweek Exclusive 昭和100年

特集:Newsweek Exclusive 昭和100年

2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた