最新記事
メディア

ほぼ全ての新聞が消えていく...ニュースメディア衰退の背景にある「根深い要因」

THAT’S NOT HOW WE THINK

2026年2月17日(火)11時00分
グレン・カール (本誌コラムニスト、元CIA工作員)
高級紙ワシントン・ポストは大規模なリストラを余儀なくされた AARON SCHWARTZーREUTERS

高級紙ワシントン・ポストは大規模なリストラを余儀なくされた AARON SCHWARTZーREUTERS

最近のワシントン・ポスト紙の凋落ぶりを見ると、オーナーのジェフ・ベゾスが政権に擦り寄ったせいだと言いたくもなる。ベゾスは、ニューヨーク・タイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナルと並ぶ高級紙を「企業寄り」「反意識高い系」の新聞に変身させようとしているように見える。

ベゾスとしては、自らが経営するアマゾンと宇宙関連企業のブルーオリジンが不利な扱いを受けることを恐れて、トランプ大統領の権威主義に膝を屈したのだろう。2024年の大統領選直前には、同紙の社説がトランプの対立候補だったハリス副大統領を推薦するのを取りやめさせた。25年2月には、同紙のオピニオン欄ではもっぱら「個人の自由と自由市場」の重要性を訴えていく方針を示した。

大統領選の推薦を見送ると、同紙の電子版有料会員の10%が解約。過去2年間の損失は2億ドルに上り、この2月には全従業員の3分の1の解雇に着手した。同紙の命が尽きるのは時間の問題に思える。

しかし、同紙だけではなく、旧来のプリントメディア全般が危機に瀕している。アメリカでは、紙の新聞の発行部数が過去20年間で70%減。広告収入は80%減少した。ニュースメディアを信用しているというアメリカ人は28%にまで減っている。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ホルムズ海峡で3隻に飛翔体直撃、日本船籍コンテナ船

ワールド

イラン、米・イスラエル関連の域内経済・銀行拠点をを

ワールド

市場変動が経済への衝撃増幅も、さまざまなシナリオ検

ビジネス

「ザラ」親会社、2月は予想通り9%増収 25年の利
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開された皇太子夫妻の写真が話題に
  • 4
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 5
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 6
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 7
    「一日中見てられる...」元プロゴルファー女性の「目…
  • 8
    人間ダンサーを連れて「圧巻のパフォーマンス」...こ…
  • 9
    イランがドバイ国際空港にドローン攻撃...爆発の瞬間…
  • 10
    ホルムズ海峡封鎖、石油危機より怖い「肥料ショック」
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 4
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 5
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 6
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 7
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 10
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中