トランプ「地獄を見ることになる」――イラン抗議拡大、アメリカの「軍事介入」は火に油か?

On the Verge of State Collapse?

2026年1月21日(水)17時05分
トム・オコナー (本誌米国版外交担当副編集長)

イランが他国からの干渉に神経をとがらせるのには一定の根拠がある。「現下の状況を生むのに米政府が果たした役割は大きい」と指摘するのはイラン政治に詳しいミズーリ工科大学のメフルザド・ボルジェルディ教授だ。

「厳しい経済制裁、昨年夏の核施設への攻撃、そしてイラン指導部に何度も突き付けられてきた最後通告。これらが重なった結果、今のイラン政府は戦略的麻痺に陥りつつある」とボルジェルディは述べる。そして「イランに外国のスパイや扇動者がいないと考えるほうが不自然だ」と付け加えた。

現にイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相などは、政権打倒に向けたイラン国内の動きを積極的に支援すると公言している。

「ハメネイ師が公の場に姿を見せる機会はますます減っている」と指摘するボルジェルディは次のように述べる。

「イランの諜報機関や治安機関にアメリカやイスラエルの工作員が潜入しているとみられることから、自身の生命の安全に関する懸念が高まっているせいだろう」

今のイラン・イスラム共和国には「同時に多方面からのプレッシャーがかかっている。チェスで言えば、まだチェックメイト(詰み)ではないとしても、複数のチェック(王手)をかけられた状態だ」。

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