ウクライナのEU加盟交渉にブレーキ? ゼレンスキー周辺で汚職疑惑、大統領の反応は?
ゼレンスキーの側近や友人が疑惑の渦中に ALINA SMUTKOーREUTERS
<停電が頻発する中で起きたエネルギー部門での大規模不正にウクライナ国民は怒り心頭だ>
ロシアとの戦闘が4年近く続くウクライナに新たな戦線が登場した。ゼレンスキー大統領の側近や友人を巻き込んだ汚職スキャンダルだ。
司法当局は11月11日、ロシアの攻撃からエネルギーインフラを防御する建設工事に絡んだ1億ドル規模の不正容疑で7人を起訴。ハルシチェンコ法相とフリンチュク・エネルギー相にも業者からリベートを受け取っていた疑いが浮上しており、両閣僚は12日に辞任した。
ゼレンスキーは徹底的な調査を支持する姿勢を示し、同様の嫌疑がかけられている友人の実業家2人に対しても制裁を科すよう政府に要請した。だが、停電が頻発するなかで起きたエネルギー部門の大規模不正に国民は怒りを爆発させている。
汚職撲滅はウクライナが目指すEU加盟の重要な要件とされており、国外からも厳しい目が向けられるのは確実だ。ロシアと親しいハンガリーのオルバン首相は早速、ウクライナへの支援を停止するようEUに要求している。






