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中国もロシアに援軍を派遣?ウクライナの議員は否定的だが

Ukraine Official Responds to Reports China May Join Russia's War

2025年3月6日(木)17時42分
エリー・クック

ウクライナ戦争について中国は、ロシアによる侵攻を公然と非難するのを回避しつつ仲介役としての立場を確立しようと慎重な対応を続けてきた。

中国政府でウクライナ問題を担当する李輝ユーラシア事務特別代表は2024年2月にウクライナの首都キーウを訪問。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の首席補佐官であるアンドリイ・イェルマークは、ウクライナは「中国とのパートナーシップ」を重視しており、「両国の関係の深化と強化を期待している」と述べていた。

米ウォールストリート・ジャーナル紙の2月の報道によれば、1月にドナルド・トランプが米大統領に返り咲いてプーチンとの対話に前向きな姿勢を示すと、中国の当局者らはウクライナ戦争の終結に向けた和平交渉を主導する役割を求めて働きかけを行ってきたという。

それでも中国は依然として、ウクライナを支持する西側諸国にとっての「レッドライン(越えてはならない一線)」は越えないように努めているとメレシュコは指摘する。

もしウクライナ東部のロシア占領地域での軍事行動に関与すれば、中国はヨーロッパにおける第二次大戦以降で最大規模の地上戦の「当事者」となって経済制裁に直面するリスクを冒すことになるからだという。

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