最新記事

オーストラリア

「同一犯の可能性...」ワニの「不自然な死骸」を2体発見...1体は頭部が欠損──情報提供者に懸賞金

2023年7月3日(月)16時20分
飯野敬二
ワニ

(写真はイメージです) Naypong Studio-Shutterstock

<地元の自然保護団体はクラウドファンディングを実施。情報提供者に懸賞金を支払う方針だ>

オーストラリアのクイーンズランド州・カウベイで4月以降、人間に殺害されたとみられるワニの「不自然な死骸」が2体、発見されている。4月に発見された死骸は頭部を欠損。5月には地元住民に愛された「リジー」というあだ名のワニが、「脊柱と頭だけ」の状態で、朽ち果てた姿で見つかったという。

【画像】ワニの「不自然な死骸」を2体発見...1体は頭部が欠損

クイーンズランド州の環境科学省は、2匹の死の関連性を調査中。ワニは何者かの「標的にされ、故意に殺された」可能性があるという。6月には、クイーンズランド州で観光ツアー事業を営むデビッド・ホワイトに、「自分が殺した」と語る匿名の男からの電話があった。

こうした事態を受け、地元の自然保護団体であるコミュニティー・レプリゼンテーション・オブ・クロコダイルズ(CROC)が立ち上がった。共同創業者のマット・コーニックは6月15日、クラウドファンディングサイト「ゴーファンドミー」にキャンペーンページを設置。情報提供者に支払う懸賞金を調達するため、寄付を呼びかけた。

同ページでは1万ドル(約145万円)の資金調達に成功。寄付金が200ドル以上の場合、6カ月以内に犯人の特定に至らなかった際には、全額が返金される。200ドル以内の場合、寄付金はCROCの運営資金に充てられるという。

コーニックは「これら2つの事件はおそらく関連があり、同一犯の可能性もあります。クイーンズランドのワニたちを守るために、私たちは一丸となって立ち上がらなくてはなりません。このような卑劣な行為に立ち向かうためには、厳しい手段を講じることが必要です」と説明している。

20240521issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年5月21日号(5月14日発売)は「インドのヒント」特集。[モディ首相独占取材]矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディの言葉にあり

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


【20%オフ】GOHHME 電気毛布 掛け敷き兼用【アマゾン タイムセール】

(※画像をクリックしてアマゾンで詳細を見る)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日経平均は小幅続落で寄り付く、ハイテク株安い

ワールド

コンゴでクーデター未遂、首謀者殺害・米国人含む50

ビジネス

大和証G、27年3月期経常益目標2400億円以上 

ワールド

ロシア裁判所、ドイツ銀とコメルツ銀の資産差し押さえ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「隣のあの子」が「未来の王妃」へ...キャサリン妃の「ロイヤル大変貌」が話題に

  • 2

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 3

    SNSで動画が大ヒットした「雨の中でバレエを踊るナイジェリアの少年」...経験した偏見と苦難、そして現在の夢

  • 4

    米誌映画担当、今年一番気に入った映画のシーンは『…

  • 5

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 6

    「裸に安全ピンだけ」の衝撃...マイリー・サイラスの…

  • 7

    「まるでロイヤルツアー」...メーガン妃とヘンリー王…

  • 8

    「すごく恥ずかしい...」オリヴィア・ロドリゴ、ライ…

  • 9

    中国の文化人・エリート層が「自由と文化」を求め日…

  • 10

    日本とはどこが違う? 韓国ドラマのオリジナルサウン…

  • 1

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 2

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 3

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 4

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 5

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 6

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 7

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 8

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 9

    SNSで動画が大ヒットした「雨の中でバレエを踊るナイ…

  • 10

    「隣のあの子」が「未来の王妃」へ...キャサリン妃の…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中