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ロシア編入目指す南オセチアが新たな火種に 「ナチズムを撲滅して人権を守る」と指導者

2022年4月4日(月)12時55分
エリン・ブレイディ
プーチンとヒビロフ

ロシアとの統合を掲げる南オセチアのビビロフ(左) SPUTNIK PHOTO AGENCYーREUTERS

<ジョージアは南オセチアのロシア編入も住民投票も認めていない>

ロシア連邦に新たな「仲間」が加わるかもしれない。といってもウクライナの話ではない。旧ソ連のジョージアからの独立を一方的に宣言して、ロシアの実効支配下に入っている南オセチアだ。

3月30日、南オセチアの指導者アナトリー・ビビロフは、近くロシアへの編入に向けた法的手続きに入る意向を表明。編入の可否を問う住民投票を実施すると発表した。「ロシアとの統合はわれわれの戦略的な目標であり、進むべき道だ」と、彼は語った。

ビビロフは編入申請に踏み切る理由として、ナチズムを撲滅して人権を守るためとの理屈を掲げている。これはロシアがウクライナ侵攻を正当化するのと同じロジックだ。

南オセチアはウクライナで戦うロシア軍を支援するために部隊を派遣している。一方、ジョージアからは多くの兵士と市民がウクライナ防衛に参加している。ジョージアは南オセチアのロシア編入も住民投票も認めておらず、緊張が高まるのは避けられない。

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