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麻薬

「沢尻エリカ報道」で見過ごされる薬物犯罪の最前線

2020年2月6日(木)18時00分
前川祐補(本誌記者)

――日本の犯罪組織が大麻や覚醒剤を密造をしている可能性はある?

それはない。そもそも日本は原料規制が極めて厳しいため原料が手に入らない。仮に手に入れても製造過程で特有のきつい臭いが出て通報されれば捜査員に突き止められる。これは覚せい剤も同じ。日本はあくまで売買するマーケットだ。一時期騒がれた危険ドラッグも、そもそもの物質は中国などの海外から入ってきて、それを国内でブレンドしている。

――カナダで嗜好目的の大麻が解禁された。将来的には日本でもという議論が出てくるだろうが、どう考えるか。

まず、カナダ政府が解禁に踏み切ったのは、あくまで苦渋の決断だったということを理解するべきだ。大麻の売上が犯罪組織に流れたり、それがマネーロンダリングされたりと、政府の監視が届かないところで取引されたりするよりは、解禁して政府が管理したほうがましという判断があった。つまり、それだけカナダは大麻汚染がひどい状況があるということ。だから、カナダの制度をそのまま日本に持ち込むことには無理がある。

――日本での解禁には絶対的に反対の立場?

制度に反対と言うより、取締官として育ってきたのでそこは語らない。言えることは、大麻解禁はそもそも日本では論じる必要すらない。大麻を吸引した人の3割が別の薬物に手を染めるという現実を、よくよく考えるべきだ。

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