最新記事

米朝首脳会談

北朝鮮メディア「金正恩委員長とトランプ大統領、非核化巡り段階的かつ同時行動の原則で合意」

2018年6月13日(水)10時22分

6月13日、北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は、前日の歴史的な米朝首脳会談について、「金正恩朝鮮労働党委員長とトランプ大統領は、朝鮮半島の和平と安定、非核化の実現に向けて段階的で同時並行的な行動の原則に従うことが重要との認識を共有した」と伝えた。KCNA提供(2018年 ロイター)

北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は13日、前日の歴史的な米朝首脳会談について、「金正恩朝鮮労働党委員長とトランプ大統領は、朝鮮半島の和平と安定、非核化の実現に向けて段階的で同時並行的な行動の原則に従うことが重要との認識を共有した」と伝えた。

KCNAはまた、金委員長がトランプ大統領と高官を交えた前日の拡大会合で、米朝両国にとって「互いへの挑発的かつ敵対的な軍事行動」を中止することが「急務」と語ったと伝えた。

KCNAによると、金委員長は拡大会合で、米朝は互いに敵視を避け、それを保証する法的、制度的な措置を講じることにコミットすべきと主張。

一方、トランプ大統領は「分かった」と述べ、北朝鮮との協議が継続している間は米韓合同軍事演習を中止することを約束したという。

トランプ大統領が北朝鮮から軍事的脅威を和らげる確約を得ずに、米韓合同軍事演習の中止を約束したことは、韓国や米国の軍幹部にとって予想外の結果だった。

KCNAによると、米朝両首脳は会談で、互いを自国に招待し、双方とも招待を受け入れたもよう。「金委員長はトランプ大統領に都合のよい時期に平壌を訪問するよう招待し、トランプ氏は金委員長を米国に招いた。両首脳は互いの招待を喜んで受け入れた」と伝えた。

KCNAによると、金委員長は、米国が北朝鮮との「信頼関係の構築に向けた真摯な措置」を取る場合、北朝鮮も引き続き友好的に行動すると語った。

KCNAは、米朝両首脳が昼食会の後の散策で「友情を深め」、共同声明への署名を記念する「有意義な写真撮影」に臨んだと伝えた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、NSC会合開催 中東情勢巡り90分協議

ワールド

ウクライナ大統領、G7に一段の支援要請 トランプ氏

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、中東緊迫化で安全買い

ワールド

フーシ派幹部、イラン支援へ介入と表明
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:コメ高騰の真犯人
特集:コメ高騰の真犯人
2025年6月24日号(6/17発売)

なぜ米価は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 2
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越しに見た「守り神」の正体
  • 3
    イタリアにある欧州最大の活火山が10年ぶりの大噴火...世界遺産の火山がもたらした被害は?
  • 4
    若者に大不評の「あの絵文字」...30代以上にはお馴染…
  • 5
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが…
  • 6
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 7
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 8
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?.…
  • 9
    コメ高騰の犯人はJAや買い占めではなく...日本に根…
  • 10
    ホルムズ海峡の封鎖は「自殺行為」?...イラン・イス…
  • 1
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 4
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 5
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタ…
  • 6
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 7
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?.…
  • 8
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 9
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 10
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 7
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 8
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 9
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中