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米軍がフィリピン駐留を拡大、南シナ海の合同監視「定期的」に

現在実施中のフィリピン軍との合同演習後に一部兵士が同国に残り駐留

2016年4月15日(金)10時10分

4月14日、フィリピンを訪問中のカーター米国防長官は、米軍兵士と軍装備品を定期的にフィリピンに送る方針を示すとともに、両国が合同で南シナ海の監視を開始したことを明らかにした。写真はマニラの空港に到着したカーター米国防長官。13日撮影(2016年 ロイター/Stringer)

 フィリピンを訪問中のカーター米国防長官は14日、米軍兵士と軍装備品を定期的にフィリピンに送る方針を示すとともに、両国が合同で南シナ海の監視を開始したことを明らかにした。

 兵士らの輪番での派遣は、恒久的な駐留の拡大を避けるためだが、南シナ海で領有権を主張する中国への懸念を背景に、両国が安全保障面での協力を強化していることを示す。

 米国防総省は、南シナ海でのフィリピンとの合同監視の1回目を3月、2回目を今月上旬に実施。今後は「定期的」に行うとしている。

 カーター長官は、記者団に対し「アジア太平洋諸国は南シナ海での中国の大規模な岩礁埋め立てや軍事拠点化に懸念を表明している」と指摘した。

 同省によると、現在実施中のフィリピン軍との合同演習後に一部兵士が同国に残るという。

[マニラ 14日 ロイター]

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