最新記事

人工中絶

メラニア夫人が回顧録で中絶の権利擁護...トランプ前大統領の立場と相違

2024年10月03日(木)13時42分
トランプ前大統領と妻メラニア夫人

10月2日、米大統領選を戦うトランプ前大統領の妻メラニア夫人が近く出版される自身の回顧録の中で、女性には人工妊娠中絶の権利があると記していると、英紙ガーディアンが2日報じた。写真はトランプ夫妻。米ウィスコンシン州 ミルウォーキーで7月撮影(2024 ロイター/Elizabeth Frantz)

米大統領選を戦うトランプ前大統領の妻メラニア夫人が近く出版される自身の回顧録の中で、女性には人工妊娠中絶の権利があると記していると、英紙ガーディアンが2日報じた。

回顧録「メラニア」は今月8日に出版の予定。


 

メラニア夫人は「女性が自分の体をどうするかについて本人以外がなぜ決定権を持つべきなのか」と疑問を呈している。

「望まない妊娠を終わらせるかどうかを選択する女性の権利を制限するのは、女性が自分の体を管理することを否定するのと同じだ」とし、大人になってからずっとこの考えを持ち続けてきたとした。

トランプ氏はこれまで妊娠15週以降の中絶を全米で禁止することに支持を示唆していたが、4月には、連邦最高裁が中絶を憲法上の権利だと認める「ロー対ウェード」判決を覆してから初めてとなる大統領選では、政治的配慮が優先されると述べた。

トランプ氏は中絶に関する規制の是非は各州が判断すべきだとし、レイプや近親相姦(そうかん)による妊娠や母体に危険がある場合は規制の例外にすべきとの考えを示している。

大統領選でトランプ氏と対決するハリス副大統領の陣営は「全米の女性にとって残念なことに、トランプ氏の意見はメラニア夫人と完全に異なる」と指摘した。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年10月7日号(9月30日発売)は「2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡」特集。投手復帰のシーズンも地区Vでプレーオフへ。アメリカが見た二刀流の復活劇

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

世界インフレ動向はまちまち、関税の影響にばらつき=

ビジネス

FRB、入手可能な情報に基づき政策を判断=シカゴ連

ビジネス

米国株式市場=主要3指数最高値、ハイテク株が高い 

ビジネス

NY外為市場=ドルが対ユーロ・円で上昇、政府閉鎖の
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    世界でオペラ演出も手掛ける舞台の重鎮、笈田ヨシ ── …

  • 3

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 4

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

  • 5

    裸に無表情で「ドン引き」される覚悟...エマ・ストー…

  • 1

    シャーロット王女が放つ「ただならぬオーラ」にルイ…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    大叔母「麗人・アン王女」を彷彿とさせる、シャーロッ…

  • 4

    世界でオペラ演出も手掛ける舞台の重鎮、笈田ヨシ ── …

  • 5

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 1

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

  • 2

    完全コピーされた、キャサリン妃の「かなり挑発的な…

  • 3

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 4

    エリザベス女王が「誰にも言えなかった」...メーガン…

  • 5

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡

特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡

2025年10月 7日号(9/30発売)

投手復帰のシーズンもプレーオフに進出。二刀流の復活劇をアメリカはどう見たか