最新記事

メディア

「豊胸手術をしなければよかった」...ヴィクトリア・ベッカムの「美意識」を変えさせたものとは?

2023年12月23日(土)09時10分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
ヴィクトリア・ベッカム

magicinfoto-shutterstock

<失敗や後悔は誰にでもあるが、それを素直に認めることは簡単ではない。後悔を公然と語る、ヴィクトリア・ベッカムの強さの原動力について>

起業家であり、デザイナーであり、ポップアイコンでもあるヴィクトリア・ベッカムはNetflixのドキュメンタリー『ベッカム』で自分の人生や若い頃の失敗、そして娘がいかに自分を変えたかを率直に語っている。

失敗や後悔は誰にでもあるが、それを素直に認めることは簡単なことではない。とりわけ豊胸手術について心から後悔したことを公然と語る、ヴィクトリア・ベッカムにいま、注目が集まっている。

【写真】豊胸手術前と手術後のヴィクトリア・ベッカム を見る


1994年に結成された「スパイス・ガールズ」は爆発的な人気を誇る世界的グループになり、「ガールズパワー」は当時、多くの女性たちを鼓舞した。その名声が絶頂に達していた1990年代後半にヴィクトリアは豊胸手術を受けている。

その後、豊胸インプラントを除去したものの、しばらくそのことを公にはしていなかった。そして2017年に英国版「VOGUE」誌で「18歳の自分への手紙」と題し、あなたの未来は大丈夫だから強くあってほしいと若い頃の自分にエールを送る感動的な手紙を書いたことで話題に。その中で、次のように綴っている。

「それから、胸をいじらないで、と言うべきかもしれません。何年もの間、認められなかったけれども、愚かです。それは不安の兆候。ありのままの自分を褒めるだけでいいのです」

そして2023年12月発売の最新号「Allure」誌で表紙を飾ったヴィクトリアはインタビューで豊胸手術について明かし、「正直に言うと、豊胸手術を受けなければよかった」と認めたのだ。

【動画】最新号「Allure」誌で表紙を飾ったヴィクトリア を見る

何がヴィクトリアの考えを変えたかは詳しくは語っていないものの、一人娘ハーパーの母親としての役割が彼女の美意識に影響を与えたことは明らかであろう。

【画像】娘ハーパーとの2ショット を見る

そのインタビューの中で12歳の娘ハーパーが今の自分の容姿にどのように不満を抱いており、また母親としてそれにどう対処しているかについても語っている。

「小さなほくろがある」と言う娘に対し、「ほくろがシンディをシンディ・クロフォードたらしめている」と言い聞かせた、と。しかし、豊胸手術について話し合ったかどうかについては、「まだ、私たちはその段階にはいっていません」と答えている。

ヴィクトリア・ベッカムは「ポッシュ(気取り屋)」として自分の内面を見せず、隙のない不愛想な人物として長年、メディアに取り上げられてきた。それがドキュメンタリー『ベッカム』では、今までとまったく違う様子を見せている。

自分に厳しく、いつも自分を律する「コントロールフリーク」を自称する彼女にとって、そのような今までとは自分を異なる見せることは大きな挑戦だったに違いない。ヴィクトリアは次のように語っている。

「人々は初めて、本当の私を見たと思います」

初めて見せたという本当の自分。そして自分が経験してきた失敗や後悔を素直に認め、それを率直に語る強さ...。その勇気の原動力は、娘に授けてもらった自信であることは間違いない。

編集部よりお知らせ
ニュースの「その先」を、あなたに...ニューズウィーク日本版、noteで定期購読を開始
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

UBS、資本規制対応で米国移転検討 トランプ政権と

ビジネス

米オープンAI、マイクロソフト向け収益分配率を8%

ビジネス

中国新築住宅価格、8月も前月比-0.3% 需要低迷

ビジネス

中国不動産投資、1─8月は前年比12.9%減
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    話題の脂肪燃焼トレーニング「HIIT(ヒット)」は、心…

  • 3

    「結婚に反対」だった?...カミラ夫人とエリザベス女…

  • 4

    ハリウッド大注目の映画監督「HIKARI」とは? 「アイ…

  • 5

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 1

    「高慢な態度に失望」...エリザベス女王とヘンリー王…

  • 2

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 3

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

  • 4

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 5

    日本初の「女性首相」は生まれる?...「高く硬いガラ…

  • 1

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 2

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 3

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 4

    アメリカ日本食ブームの立役者、ロッキー青木の財産…

  • 5

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:世界が尊敬する日本の小説36

特集:世界が尊敬する日本の小説36

2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは