最新記事

音楽

「何であんな男と付き合っているの⁉」テイラー・スウィフトの「新しい彼」に失望、ツアーもボイコット?

Enough, Swift Fans!

2023年06月07日(水)14時55分
ヘザー・シュウィドル(スレート誌記者)

例えば、ステージでナチス式の敬礼ポーズを取った。BLM(ブラック・ライブズ・マター=黒人の命は大事)運動を利用して自分の曲を宣伝した。

ライブ中にステージで生肉を口にし、ファンにキスした。人種差別的なジョークを連発し、ポッドキャストでは残虐なポルノ映画を見ていることをジョークにした......。

もっともここ数年のヒーリーは、あえて低俗で下劣な振る舞いにこだわり、悪名をはせた部分もある。一部のファンに言わせれば、それは彼が「本物」である証拠なのだという。

スウィフトのファンは、自分たちが憧れる対象にいくらか「所有権」を持っていると感じている。恋愛は彼女の創作に欠かせないものだから、ヒーリーへの感情が高まるのも理解しているつもりでいる。

それでも、ヒーリーに対する敵対心は妙にあからさまだ。

「この男は、全くバラバラで13くらいに分かれていた(スウィフトの)『ファン王国』を、自分への嫌悪感という共通項で一つに団結させてしまった」と、スウィフトのあるファンはツイートした。

もしかしたらスウィフトに見合う男性など、この世に存在しないのではないかとさえ思えてくる。

前の彼氏のアルウィンを気に入らなかったファンもたくさんいた。彼がスウィフトに、才能を隠すよう強いているのではないかと感じていたという。

そうはいっても、今回のファンの反応はいささか過激すぎはしないか。このままだとヒーリーとの交際に抗議する意味で、いま行われているスウィフトの全米ツアーのチケットを手放す人が出かねない。

もちろん、ファンが待ちこがれた彼女の5年ぶりのツアーだ。チケットの引き取り手はいくらでもいるのだが。

©2023 The Slate Group

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、核兵器実験の即時開始を国防総省に指示

ワールド

中国首相、長期的な国内成長訴え 海外不確実性へのヘ

ワールド

原油先物ほぼ横ばい、米中貿易協議に注目

ビジネス

ルネサス、25年12月期通期の業績見通し公表 営業
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    【独占】「難しいけれど、スローダウンする」...カナ…

  • 3

    なぜ女性の「ボディヘア」はいまだタブーなのか?...…

  • 4

    24歳年上の富豪と結婚してメラニアが得たものと失っ…

  • 5

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「エプスタインに襲われた過去」と向き合って声を上…

  • 3

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

  • 4

    【独占】「難しいけれど、スローダウンする」...カナ…

  • 5

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 1

    「エプスタインに襲われた過去」と向き合って声を上…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

  • 4

    「恐ろしい」...キャサリン妃のウェディングドレスに…

  • 5

    日本初の「女性首相」は生まれる?...「高く硬いガラ…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:高市早苗研究

特集:高市早苗研究

2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える