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男の子は幼児期から「ガラスのハート」 子育ては性別で分けるべきか?

2022年01月25日(火)16時45分
船津徹

男の子の育て方で大切なのが「比較しないこと」です。「お姉ちゃんはできるのにどうしてあなたはできないの!」「お友だちはできるのに!」などは絶対に言ってはいけません。男の子はプライドを傷つけると、本当に言ったとおりにダメになってしまうという「ガラスのハート」を持っているのです。

UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の臨床心理士アラン・ショア博士(Allan Schore)は、男の子はストレスを受けやすい上、ストレスによって受けたダメージから回復する能力が女の子に比べて弱いため、心的ストレス障害のリスクが高くなるという研究を発表しています。

一見すると男の子は元気でパワルフなのですが、その内面は繊細で、ストレスによる影響を受けやすく、マイナスの刺激にもろいのです。つまり男の子の子育てにはより多くの愛情と世話が必要であり、それだけ手がかかるということです。

男の子を動かす時は競争心を刺激する

概して男の子は女の子よりも社会性の発達が遅いため、集団のルールや礼儀作法などを教える「しつけ」が難しいと考えられています。男性ホルモンであるテストステロンが「反社会的ホルモン」や「冒険ホルモン」などと言われる所以もここにあります。とにかく男の子は「自分で何でも試してみたい!」という好奇心が強いのです。

このことを知らずに、「ああしなさい」「こうしなさい」と指示や命令で動かそうとしても男の子には通用しないばかりか、ぐずぐず、だらだらが長引き、親子関係が悪くなっていくという悪循環に陥ります。

男の子は「競争心が強い」ですから、この心理をうまく利用すると行動がコントロールしやすくなります。「◯◯しなさい!」ではなく「競争しよう!」と言えば、大抵の男の子は乗ってきます。片付けも、掃除も、勉強も、運動も、男の子の競争心をあおってみましょう。

また男の子(子どもから大人まで)は「ほめ言葉」「おだて言葉」に弱いという特徴があります。概して根が単純ですから、女性(母親)から「上手にできたね」「よく考えられたね」「頼りになるね」「カッコいいね」とおだてられると嬉しくなり、やる気になるのです。

子どもをほめる機会を増やすには「お手伝い」が効果的です。料理の手伝い、食事の準備、掃除、洗濯などを頼めば、子どもは喜んでやってくれます。ポイントは「ママを助けてくれる?」と依頼することです。

子どもが手伝ってくれたら「手伝ってくれてママ助かったわ。ありがとう」と、抱きしめて感謝を伝えてください。これで子どもは「自分の働きはママの役に立つ」という自信を大きくすることができます。子どもに日頃からお手伝いをさせて育てると、親が口うるさく言わなくても、自分のことは自分でできる子に育ちます。

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