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性的少数者の背中を押すエリオット・ペイジのカミングアウト

Gift to the Trans, Nonbinary Community

2021年02月09日(火)14時00分
メリッサ・カプラン

自分を素直にさらけだす

今回のペイジの率直さが、これからも多くの人を鼓舞することは間違いない──私自身を含めて。

新型コロナのパンデミック(世界的大流行)の最中にネットフリックスの人気ドラマ『アンブレラ・アカデミー』の第1、2シーズンにはまった私は、ペイジの演技の魅力を再発見し、彼の演じるキャラクター(家族の中で疎外感に苦しむ女性)に安心した。

それは、私がノンバイナリーであることを告白してから比較的日が浅いからであり、彼の演技や振る舞いに共鳴したからなのかもしれない。

ペイジと同じ特権を持たない私のような人間にとって、彼が今、勇気を振り絞ってくれたことは贈り物だ。私たちはトランスジェンダーとノンバイナリーをメディアで可視化するという、とても困難な運動の渦中にいる。

その中でペイジは、有名人という地位に守られている一方で、今も困難に直面していることや自分の弱さを素直にさらけだす。

ペイジの声明は、本物の自己発見へと私たちを導く。

「本当の自分に近づき、自分を完全に受け入れることによって、私はさらに夢を抱き、心を成長させて、より力強く進んでいく」

[2021年1月 5日号掲載]

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