最新記事

ロゼワイン

夏に向けて売り上げ急上昇のロゼワイン 予算で選べる最高の13銘柄

Think Pink: The Best Roses for Summer

2019年07月18日(木)18時15分
ジャニス・ウィリアムズ

ステマッリ・ロゼ 2019

ブドウはシチリア島原産のネロ・ダーボラ。ベリーの香りがほとばしるかと思えば、爽やかさとミネラルの切れ味が絶妙なバランスを利かせている。イチゴとリンゴを載せたサラダなど軽い食事にぴったりだが、鶏肉か白身魚と野菜のグリルとも相性がいい。約10ドル。

マルケス・デ・カセレス・エクセレンス・ロゼ 2018

淡いピンク色とシルクのように滑らかな口当たり、そしてはつらつとした味わいは、ガルナチャ・ティンタとテンプラニーリョという2種類のブドウのブレンドにより生まれた。鼻腔には花の香りが、口の中では白桃と洋梨の味わいが広がるミディアムボ ディー。約10ドル。

スモーク・ツリー・ロゼ 2018

かんきつ系の品のいい酸味と、グレープフルーツとネクタリンの凝縮されたアロマが特徴的。それをパッションフルーツとイ チゴの香り、そしてかすかなレモンの風味が引き立てている。ロゼワインの中では辛口寄りで、後味もすっきりとして爽やかだ。約20ドル。

シャトー・デスクラン・レ・クラン・ロゼ 2016

同じシャトーの「ロックエンゼル」と同様、複雑味と風味が傑出したワイン。ミネラル味とレモンの皮を思わせる酸味が特徴の ロックエンゼルに対し、このミディアムボディーのワインは、オレンジ、熟れたモモ、パパイヤを思わせるフルーティーな香り が際立っている。多くの料理とよく合うワインだ。ロゼにしては珍しく、すぐに飲まずに、しばらく置いてから飲んでもいい。来年の夏まで取っておくつもりなら、2018年のものもおすすめだ。1年後には、今よりもっとおいしく飲めるだろう。約70ドル。

ケープ・メンテル・ロゼ 2018

夕暮れを飲んだら、きっとこんな味がするのだろう。温かいピンク色に染まったワインは 、爽やかな酸味とミネラルが、石の 割れ目に咲いた野花を思わせる。ブドウはシラーズ、テンプラニーリョ、グルナッシュ、サンジョベーゼ 。花の香りから、日 暮れ直前のようなほのかな甘みを想像するかもしれない。しかし予想に反して、勢いよく燃え上がる夜の華やかさが押し寄せる。酸味を抑えたメイヤーレモンとジャスミンのピリリとした刺激の後に、アカフサスグリとバラの花びらの躍動が長く残る。約20ドル。

LVEコート・ド・プロバンス・ロゼ 2017

ロゼ発祥の地フランスのプロバンス地方で生産される、グルナッシュ、サンソー、シラーという品種のブドウから生まれる、 淡いピンク色に輝く美しいワイン。ソウルフルな歌声で知られるミュージシャンのジョン・レジェンドがプロバンスへ旅をした のかもしれない──。そんな気持ちにさせる1本だ。鼻腔をくすぐる桃の花とアプリコットの香りが天使のように優美なメロディーを奏で、舌に広がるイチゴとホワイトネクタリンのハーモニーは気分を浮き立たせる。約25ドル。

シャトー・デスクラン・ロックエンゼル・ロゼ 2017

本格的なメイン料理にも軽い食事にも合うロゼが欲しいなら、うってつけの1本だ。このフルボディーのワインは、サテンを思わせる豊かな質感と、レッドベリーとかんきつ類の皮のような香りがもたらす力強さを備えている。チーズとハムが中心の典型的な前菜と相性抜群だが、サーモンやカモ肉、ラムチョップなどのメイン料理にもよく合う。約36ドル。

ニコラ・フィアット 2006 パルムドール

特別な日のために奮発するなら、これで決まり。ニコラ・フィアットの中でもブドウの出来が優れた年だけに造られる、取って置きの優雅なシャンパーニュだ。ボトルのデザインも味も極上。フルーティーな香りと共に、クリーミーな泡がふんだんにはじける。思わず独り占めしたくなるかもしれないが、ロゼの真価が分かるワイン仲間との宴に完璧な1本だ。約160ドル。

ハンプトン・ウオーター・ロゼ 2018

もしこの夏、ビーチに行くなら、波だけではなく淡いピンクのこのワインにも身を任せてみては。もちろん味わいはしょっぱい海水とは大違い。スイカと摘みたてのイチゴの香りが感じられ、暑さの中で打ち寄せる波を眺めながらグラスを傾けるのにぴったりだ。長く残る余韻にはかすかなミネラル感があり、1杯といわず2杯、3杯とグラスを重ねたくなる。約25ドル。

【参考記事】「オレンジワイン」、8000年の時を経て密かなブームに


20190723issue_cover-200.jpg
※7月23日号(7月17日発売)は、「日本人が知るべきMMT」特集。世界が熱狂し、日本をモデルとする現代貨幣理論(MMT)。景気刺激のためどれだけ借金しても「通貨を発行できる国家は破綻しない」は本当か。世界経済の先行きが不安視されるなかで、景気を冷やしかねない消費増税を10月に控えた日本で今、注目の高まるMMTを徹底解説します。

[2019年7月16日号掲載]

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米下院、政府機関閉鎖回避に向けつなぎ予算案審議へ 

ビジネス

FRB0.25%利下げ、6会合ぶり 雇用にらみ年内

ビジネス

ウェイモ、リフトと提携し米ナッシュビルで来年から自

ワールド

トランプ氏「人生で最高の栄誉の一つ」、異例の2度目
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    エリザベス女王が「誰にも言えなかった」...メーガン…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    「結婚に反対」だった?...カミラ夫人とエリザベス女…

  • 4

    ハリウッド大注目の映画監督「HIKARI」とは? 「アイ…

  • 5

    カミラ王妃が「メーガン妃の結婚」について語ったこ…

  • 1

    「高慢な態度に失望」...エリザベス女王とヘンリー王…

  • 2

    「結婚に反対」だった?...カミラ夫人とエリザベス女…

  • 3

    エリザベス女王が「誰にも言えなかった」...メーガン…

  • 4

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

  • 5

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 1

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 2

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 3

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 4

    アメリカ日本食ブームの立役者、ロッキー青木の財産…

  • 5

    「結婚に反対」だった?...カミラ夫人とエリザベス女…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:世界が尊敬する日本の小説36

特集:世界が尊敬する日本の小説36

2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは