女を潰すのは女──海外版お局様「女王蜂」と呼ばれる女性管理職のパワハラ心理

女性たちは男性にハラスメントされるより、女性にハラスメントされる割合が高い Daisy-Daisy-iStock
<その存在は部下だけでなく企業全体にも悪影響を及ぼすと報告されている。上のポジションに就くと、自分はほかの女性とは違うからとキャリア志向の後輩女性たちと距離を置くようになるという>
日本の「お局様」(※参考)とは少し違うが、欧米には女性社員にハラスメントを行なう通称「クイーン・ビー(女王蜂)」と呼ばれる先輩女性社員が存在する。キャリア志向のほかの女性たちを手助けしない、アイデアを盗む、評判を傷つけるなどの形でいじめる女性管理職たちだ。
クイーン・ビーは45年前にミシガン大学の心理学者たちが指摘した現象で、最近新しい調査が発表され、女性の社会進出が日本より進んでいる欧米で、女王蜂たちがいまも大手を振っていることがわかった。
70%の女性が、女性上司にいじめられた経験
ロンドンを拠点にしているコンサルタント、セシリア・ハーヴェイさんは、ファイナンスやテクノロジーの分野で活躍している。ヒラリー・クリントン元大統領選候補やマデレーン・オルブライト元国務長官が卒業したマサチューセッツの名門女子大ウェルズリー大学出身。様々な職業の女性をサポートするウェブサイトを立ち上げたりして、女性がリーダーシップを取ることを応援してきた彼女自身も、クイーン・ビーからいじめられた経験があったという。
その経験からクイーン・ビー現象について調査を行い、論文にまとめて2018年に発表した。その結果には驚かされる。およそ70%の女性たちが職場で女性上司からいじめを受けて耐えていたが、それが昇進に影響を及ぼしたという。同僚または部下からいじめを受けたと答えた女性は33パーセントだった。
クイーン・ビーは個人のキャリアとともに、企業全体にもネガティブな影響を与えているという。企業全体への影響とは、雇用者たちの満足度の低下、苦情や訴訟、生産性の低下、利益の減少などだ。そのため、企業が女性管理職を増やす場合、クイーン・ビー現象のことを考慮する必要があるという。
女性は女性をいじめやすい
職場で女性同士のいじめがよくあるのは、別の調査からもうかがえる。よく引き合いに出されるのは、職場のいじめを改善する取り組みを行っているアメリカの組織WBI(ワーキングプレース・ブリーング・インスティテュート)の調査(2010年実施)で、職場で見られるいじめの58%が女性によるもので、そのターゲットは多くの場合ほかの女性だったという。男性によるいじめは、男性も女性も対象になっていた。
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