「日産の未来」──フランス人識者はどう見る?
「経営危機に陥っていた『昔の日産』に戻ることは避けるべき」
一方でフランスのシンクタンク、国際経済予測研究センターのアドバイザーで東アジア経済にも詳しいミシェル・フカン氏は、下記のように話す。
フランスの国際経済予測研究センターでアドバイザーを務めるミシェル・フカン氏(Michel Fouquin)
――今回のゴーン氏逮捕劇をどう見るか。
メディアがゴーン氏の空港での逮捕劇を撮影しているという事実が、ゴーン氏の信用を日本の公衆の面前で失わせたかった人たちによって取り仕切られたことを示しているのではないか。
――3社連合の今後の行方はどうなるか。
意思決定を麻痺させることなく、アライアンスを再構築していくべきだろう。アライアンスの解消は経済的にあり得ない。自動車産業の「エアバス」を目指して統合するか、信頼を取り戻すためにアライアンスの力関係を徹底的に見直すべきかだ。
――日産は、今後成功するためにどうすればいいか。
ゴーン氏がいなくなった際、経営危機に陥っていたころの「昔の日産」に戻ることは避けないといけない。今後大切なのは、電気自動車と自動運転という将来の課題に取り組むため、ルノーとの協力を進めていくことだ。
【参考記事】カルロス・ゴーン逮捕、アメリカでどう報じられたか
[執筆者]
西川彩奈
フランス在住ジャーナリスト。1988年、大阪生まれ。2014年よりフランスを拠点に、欧州社会のレポートやインタビュー記事の執筆活動に携わる。過去には、アラブ首長国連邦とイタリアに在住した経験があり、中東、欧州の各地を旅して現地社会への知見を深めることが趣味。女性のキャリアなどについて、女性誌『コスモポリタン』などに寄稿。パリ政治学院の生徒が運営する難民支援グループに所属し、ヨーロッパの難民問題に関する取材プロジェクトなども行う。日仏プレス協会(Association de Presse France-Japon)のメンバー。
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