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「女性を描く天才」映画『恋愛小説家』から15年ぶりにメガホン...「他の男性監督にはない」ブルックスの魅力とは?

Brooks Returns to Form

2026年1月23日(金)15時52分
H・アラン・スコット (ライター、コメディアン)
ジェームズ・L・ブルックス(James L. Brooks)

「女性に囲まれて育ったから、知らないうちに女性の苦しみを聞いていた」と語るブルックス CHARLEY GALLAY/GETTY IMAGES FOR TCM

<女性を描かせたら天下一品と、ハリウッドでも評価の高いジェームズ・L・ブルックス最新作『エラ・マッケイ』は、試練に挑む若き政治家のドラマ──(インタビュー)>

ジェームズ・L・ブルックス(James L. Brooks)と言えば、1984年のアカデミー賞で監督賞と作品賞を受賞した『愛と追憶の日々(Terms of Endearment)』のほか、『ブロードキャスト・ニュース(Broadcast News)』(87)や『恋愛小説家(As Good as It Gets)』(97)などの名作で知られるアメリカの映画監督だ。

そんなブルックスの15年ぶりの監督作『エラ・マッケイ(Ella McCay)』が、アメリカで昨年末に公開された。彼お得意の、そしてアメリカ映画では近年珍しくなりつつある、複雑な人間関係がもたらす厄介な人間の感情に根差した物語だ。

『Ella McCay』予告編


ブルックスがこの作品を作ったのは、どちらかといえば感情的な引っかかりからだった。「あまりにも多くの映画が『過去のことは許してあげる。大丈夫、もう心配は要らない』といった終わり方をすることへの反動だった」とブルックスは本誌に語った。

「ちょっとひねくれた反応をしたくなったってわけだよ。でも世の中には、絶対に許せないことはあるべきだと私は思っている。そうでなければ、許せるということの意味がなくなってしまうからだ」

作中でもこの考え方は貫かれている。

主人公のエラ(エマ・マッケイ)は若き政治家。夫のラリー(ジャック・ロウデン)やかつて母を捨てた父親( ウディ・ハレルソン)、元上司で州知事のビル(アルバート・ブルックス)といった周囲の男たちに振り回され、政治家生命に関わるスキャンダルに見舞われる。

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