米「関税スタグフレーション」の兆候を示す全指標
Five Recession Indicators Now Raising Alarm in the US
クレジットカードの延滞・デフォルト率
ハフバウアーは、クレジットカードの返済遅延が経済の警告サインになると指摘する。
アメリカのクレジットカード負債は2024年第4四半期に過去最高の1.2兆ドルに達し、アメリカ人の負債全体18兆ドルの約6%を占める。ニューヨーク連邦準備銀行の報告によると、90日以上の支払い遅延(深刻な延滞)の割合が増加し、2022年初頭の2倍以上になった。
フィッチ・レーティングスによると、2024年2月までの12カ月間の民間信用デフォルト率は5.7%と、1月の5.0%から上昇している。
また、「クレジットカードなしの新たなクレジットカード」とも称される「後払い(Buy Now, Pay Later)」サービスの普及も、アメリカの債務問題を悪化させていると指摘されている。
個人金融の専門家ジョージ・カメルは本誌に対し、「クラルナのような後払いサービスが拡大し、それがフードデリバリー大手のドアダッシュと提携することにより、アメリカ人は『4回払いで食事を続け、さらに借金を積み重ねる』状況になっている」と語った。