プレスリリース

GSアライアンスが100%天然バイオマス生分解性組成のPLA系コーティング材料を開発

2022年04月14日(木)10時45分
GSアライアンス株式会社(所在地:兵庫県川西市、代表取締役 森 良平 博士(工学))は、100%天然バイオマス生分解性組成のPLA系のコーティング材料を開発しました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/306222/LL_img_306222_1.jpg
PLA系の100%天然バイオマス生分解性樹脂コーティング材料

人口爆発に伴う地球温暖化、資源枯渇、プラスチック汚染問題などの地球環境破壊は深刻になりつつあり、生態系を破壊する壊滅的なレベルになりつつあります。最近は、海洋のマイクロプラスチックのみならず、それよりもっと小さいサイズのナノプラスチックなどは、既に人体に入っている報告もあります。プラスチック汚染問題を緩和する1つの手段として生分解性プラスチックがありますが、ポリ乳酸(PLA : Poly Lactic Acid)が代表的な生分解性プラスチックと言われています。

PLAは生産量も増えてきている代表的な生分解性プラスチックではありますが、熱可塑性樹脂としてプラスチックとして使用されており、塗布して使用するコーティング材料、塗料として使用することは困難とされてきました。PLAが溶解する溶剤も存在はしますが、人体への影響が懸念されるような毒性の少しあるような溶剤を使用することになります。

この度、GSアライアンスは合成方法を調整したPLAを用いて、比較的環境に負荷の少ない、かつ天然由来の溶剤、添加剤を用いて、100%天然バイオマス生分解性組成のPLA系コーティング材料を開発しました。PLAをベースとして塗布できるようなコーティング材料としては、かなり珍しい材料です。色材を用いてPLA系の色材インク、塗料なども検討でき、今後、国内外にサンプル提案していく予定です。

GSアライアンス株式会社は、脱炭素、カーボンニュートラル社会に向けた具体的な技術を提供することをビジョンとしており(本件を含めた石油由来化学製品を置き換えるための天然バイオマス系化学製品群、次世代型二次電池、燃料電池、太陽電池、人工光合成や量子ドット、金属有機構造体などの最先端材料)、UNIDOのプラットフォームであるSTePPやWIPO GREENなどの国連関連機関に登録されている技術もあります。またGSアライアンスは2020年、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指すスタートアップ企業として採択されました。引き続き、世の中の石油由来の化学製品を天然バイオマス由来に置き換える努力を続けていきます。


■会社概要
商号 : GSアライアンス株式会社(冨士色素株式会社グループ)
代表者 : 代表取締役 森 良平 博士(工学)
本社所在地: 〒666-0015 兵庫県川西市小花2-22-11
事業内容 : 脱炭素、カーボンニュートラルの課題に取り組む環境、
エネルギー分野の最先端技術の研究開発
(国連のスタートアップ企業支援プログラム
UNOPS GIC KOBEに2020年に採択)
URL : https://www.gsalliance.co.jp/


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

FRB現行策で物価目標達成可能、労働市場が主要懸念

ワールド

トルコ大統領、プーチン氏に限定停戦案示唆 エネ施設

ワールド

EU、来年7月から少額小包に関税3ユーロ賦課 中国

ビジネス

米クリーブランド連銀総裁、「引き締め的な政策」望む
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 2
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 3
    受け入れ難い和平案、迫られる軍備拡張──ウクライナの選択肢は「一つ」
  • 4
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 5
    【揺らぐ中国、攻めの高市】柯隆氏「台湾騒動は高市…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 8
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 9
    「前を閉めてくれ...」F1観戦モデルの「超密着コーデ…
  • 10
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 5
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 6
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 7
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 8
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 9
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 10
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中