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政権与党は「反移民」を安易に真似ていいのか...英国では「永住権」の廃止案が裏目に出る可能性
「改革英国党が政権を取れば福祉は英国民だけのもの」
ファラージ氏は「改革英国党が政権を取れば福祉は英国国民だけのものになる」とまで言い放った。「窓(常識)の外」にある過激な案を出せば窓全体が動いて、これまで過激だった政策まで「普通」に見えてくる。ファラージ氏のレトリックは「世論を誘導するための戦術」だ。
英国立社会調査センターが「英国で働き税金を納めている移民はいつ英国国民と同じ福祉給付を受けられるべきか」と質問したところ5年以内という回答が84%に達した。このうち3年以内に短縮すべきと考えていたのは65%。ファラージ型排除を支持したのはわずか3%に過ぎない。
トニー・ブレア首相のスピーチライターを務めたジョン・マクターナン氏はこう語る。
「今の政治はアマゾン的な『返品型政治』になっていて『自分が望む政府ではない』とすぐ返品する感覚が蔓延している。しかし本来の政治とは価値観に基づいてトレードオフを行い、制度や仕組みを構築していくものだ」
マクターナン氏は「価値観がビジョンを生み、福祉国家を生み出し、選択を方向づける。大事なのはなぜその選択をしたのかを説明できることだ。労働党は常に次に何を国に付け加えるべきか、世界にとって良いものは何かを考えるべきだ」と訴える。
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