「トランプ氏は権力維持を模索」スミス元特別検察官が証言
2024年の米大統領選で勝利したトランプ氏の起訴を取り下げ、共和党から捜査に対する批判を浴びているジャック・スミス元特別検察官(写真)は22日、下院司法委員会の公聴会で、トランプ氏が20年の大統領選で敗北した後「権力にとどまる方法を模索していた」と述べた。(2026年 ロイター/Aaron Schwartz)
Andrew Goudsward
[ワシントン 22日 ロイター] - 2024年の米大統領選で勝利したトランプ氏の起訴を取り下げ、共和党から捜査に対する批判を浴びているジャック・スミス元特別検察官は22日、下院司法委員会の公聴会で、トランプ氏が20年の大統領選で敗北した後「権力にとどまる方法を模索していた」と述べた。
スミス氏はトランプ氏が24年の大統領選で勝利したため、20年選挙の結果を覆そうとした共謀罪と機密文書の不適切な保持罪を巡る2件の刑事事件の起訴を取り下げた。
スミス氏は委員会に対しトランプ政権下の司法省が今後自らを起訴しようとすることを予期していると語った。
スミス氏は「トランプ大統領は自身が守ると宣誓した法律そのものを故意に破ったという証拠が裏付けられたため起訴されたのだ」と証言した。「同じ事実に基づいて元大統領を今日起訴するべきかどうか問われれば、その大統領が民主党員でも共和党員でも私はそうするだろう」と述べた。
トランプ氏は公聴会後に交流サイト(SNS)の投稿で、スミス氏が「多くの無実の人々の人生を破壊した」と書き込み、スミス氏を起訴するべきだと改めて主張した。
スミス氏の証言は主に、トランプ氏が20年の敗北後、選挙不正があったという虚偽の主張を用いて選挙結果の認定を妨害したとされる事件に集中した。スミス氏によると、もしも刑事事件の公判が始まっていれば、トランプ氏に対して不正の主張は正しくないと伝えた共和党側の証人たちが公判の核心になっていただろうという。
スミス氏は「われわれの捜査によって、トランプ氏が選挙不正について誠実な答えを探していたのではなく、権力にとどまる方法を探していたことが明らかになった」と述べた。
2件目の事件はトランプ氏が21年の第1次政権後に機密性の高い政府文書を私邸マール・アラーゴに隠し持っていたとされており、連邦裁判官が司法省に対して詳細の開示を禁じている。
トランプ氏は全ての起訴内容について無罪を主張し、24年の大統領選の選挙運動にダメージを与える不当な行為と繰り返し主張してきた。
いずれの事件も公判に至らず、スミス氏はトランプ氏の返り咲きの後、現職大統領を起訴しないという司法省の方針を理由に起訴を取り下げた。
トランプ政権は、これらの一連の捜査に携わった数十人の司法省弁護士や米連邦捜査局(FBI)捜査官、職員を解雇している。
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