米国防総省、民主議員を「不正」で調査 軍に違法な命令拒否呼びかけ
写真はマーク・ケリー上院議員。11月18日、ワシントンで撮影。REUTERS/Annabelle Gordon
Phil Stewart Idrees Ali
[ワシントン 24日 ロイター] - 米国防総省は24日、元宇宙飛行士で海軍退役軍人のマーク・ケリー上院議員を「重大な不正行為の疑い」で調査すると発表した。同氏が扇動的な行為を行ったとして、軍法の下で起訴するため現役復帰を命じる可能性があると警告した。
ケリー氏を含む米軍や情報機関出身の民主党議員6人は18日、軍兵士や情報機関職員らに宛てた動画を公開し、合衆国憲法を順守し違法な命令を拒否するよう呼びかけていた。
ケリー氏は不正行為を否定し、脅迫によって沈黙することはないと述べた。
ヘグセス国防長官は6議員の動画について「卑劣かつ向こう見ずで虚偽だ」とXに投稿。軍人に「指揮官の命令を無視するよう促すことは『秩序と規律』のあらゆる側面を損なう」と批判した。
トランプ大統領も20日、「死刑に処される反逆的行為」と非難していた。
民主党内では、トランプ政権が麻薬密売容疑者への攻撃を米軍に命じるのは違法との懸念が高まっている。国防総省は、麻薬密輸業者はテロリストとみなされるため攻撃は正当だとしている。





