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イラン、IAEAの核施設視察受け入れ テヘランの研究炉など

2025年11月11日(火)10時43分

国際原子力機関(IAEA)が本部で開いた総会時の写真。9月15日、オーストリアのウィーンで撮影(2025年 ロイター/リサ・ロイトナー)

[ドバイ 10日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)の査察官らが先週、イランの核施設を視察したと、イラン外務省報道官が10日発表した。国営メディアが伝えた。

IAEAは6月にイスラエルとの間で行われた攻撃以降、イランで10件前後の査察を実施しているが、先週には米国の爆撃を受けたフォルドゥ、ナタンズ、イスファハンなどの核施設へのアクセスが認められていないと明かし、イランに「真剣な(協力)改善」を求めた。

イラン外務省のバガイ報道官は、「核拡散防止条約(NPT)加盟国である限り、われわれは約束を履行する。先週にはIAEA査察官がテヘラン研究炉を含む複数の核施設を視察した」と述べたが、他の施設名は明らかにしなかった。

IAEAのグロッシ事務局長は先週、イランは西側諸国との緊張の高まりを回避するため、国連査察官との協力を「真剣に改善」しなければならないと述べた。

イラン当局者らは、同国のNPT義務違反をIAEA理事会が認定した翌日に始まった6月の交戦を巡り、イスラエルによる爆撃を正当化したと非難している。

10日のバガイ氏の発言は、「イランは義務を順守せずにNPTにとどまると言うことはできない」と述べたグロッシ氏の発言に応じたもの。

ロイター
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