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タイ軍、カンボジアとの停戦合意「停止」へ=最高司令官

2025年11月11日(火)10時40分

砲撃で損傷した建物。8月1日、カンボジアのオダーミエンチェイ州で撮影(2025年 ロイター/ソベイト・ヤーン)

[バンコク 10日 ロイター] - タイ軍のウクリス・ブンタノンダ最高司令官は10日、国境沿いでタイ兵が負傷した地雷爆発を巡り「カンボジアが敵対しないという明確な誠意を示すまで(停戦の)合意を全て停止する」と述べた。タイ軍が公式の交流サイト(SNS)に投稿した。7月に衝突した両国間の緊張が高まっている。

トランプ米大統領は両国間の5日間にわたる国境紛争後、和平合意の仲介に助力した。両国は10月、マレーシアでトランプ氏が立ち会い、拡大停戦合意に署名した。

カンボジア外務省は声明で、タイが停戦合意を停止する可能性について「深刻な懸念」を示した。合意には国境地域からの重火器撤去や全ての措置が実施された場合、タイが拘束しているカンボジア人捕虜18人を解放することが盛り込まれている。

タイ陸軍によると、兵士4人が10日早朝、タイのシーサケート県でパトロール中に地雷が爆発し負傷した。さらに3個の地雷が爆発現場付近で発見されたという。タイ陸軍は「入手可能な証拠に基づけば、地雷は有刺鉄線を取り除いてタイ領土に新たに設置されたと結論付けられる」と主張した。

これに対し、カンボジア外務省は新たな地雷を敷設したとの見方を否定した。

ロイター
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