インドネシア大統領支持率、78％でほぼ横ばい 汚職対策など奏功

2025年10月29日、インドネシアのジャカルタで行われた麻薬廃棄式典で演説するインドネシアのプラボウォ・スビアント大統領。REUTERS/Willy Kurniawan

Bernadette Christina

[ジャカルタ ８日 ロイター] - 昨年１０月に就任したインドネシアのプラボウォ大統領の支持率は学生デモなど厳しい状況にもかかわらず７８％とほぼ横ばいであることが、８日に発表された世論調査で分かった。１月の前回調査では８０．９％だった。

プラボウォ氏は２０２４年１０月、汚職を撲滅し、国内総生産（ＧＤＰ）伸び率を５％から８％に引き上げて経済機会を拡大するとの公約を掲げて総選挙で圧勝したが、一部政策に対する抗議活動など、政権は多くの経済・社会的課題に見舞われた。

政権発足以来最も物議を醸した政策の一つは、民政における軍の役割拡大を正式に決定したことで、これが抗議活動の引き金となった。

調査を行った独立系世論調査機関インディカトール・ポリティーク・インドネシアの創設者、ブルハヌディン・ムタディ氏は、今回の調査でプラボウォ氏に不満を示した回答者はわずか２０．８％だったと記者団に指摘。「われわれの全国調査によると、国民の満足度を最も高める要因は汚職撲滅」と述べた上で、プラボウォ氏は社会扶助と看板政策の無料食事プログラムでも高い評価を得ていると述べた。

支持率が最も低かったのは政治情勢に関するもので３１％、最も高かったのは治安に関するもので５６．５％だった。

調査は１０月２０─２７日、１２２０人に実施された。