ニュース速報
ワールド

スイス、米関税で近く猶予措置も 企業幹部のトランプ氏訪問で関係改善

2025年11月10日(月)14時19分

 11月9日、スイス紙ブリックは、米国がスイス製品の輸入に課している39%の関税について、スイスが近く緩和措置を確保する可能性があると報じた。写真は3Dプリンターによるドナルド・トランプ米大統領のミニチュアモデルとスイス国旗。7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[チューリヒ 9日 ロイター] - スイス紙ブリックは9日、米国がスイス製品の輸入に課している39%の関税について、スイスが近く緩和措置を確保する可能性があると報じた。同国の企業幹部らがトランプ米大統領を訪問したことが両国間の関係改善に寄与したという。

貿易の行き詰まりを打開するための意向表明書が今後数週間のうちに作成される見込みで、来年1月にスイスのダボスで開催される世界経済フォーラムで合意が発表されるという。

予定通りに事が運べば、トランプ氏と来年のスイス大統領を務めるパルムラン経済相は、米国がすでに欧州連合(EU)と合意している15%の関税に匹敵する関税計画を提示することになるという。

スイス経済省はこの報道についてコメントを控えた。

MSC、ロレックス、パートナーズ・グループ、マーキュリア、リシュモン、MKSの幹部らは4日、ホワイトハウスでトランプ氏と会談した。

経済省はこの会談は民間主導で行われたもので、同省はこれを支援したが、同省の取り組みとは無関係だとした。

ブリックによると、スイスの代表団はトランプ氏に大統領図書館用のロレックスの時計と特別に刻印された金の延べ棒を贈った。また、今後5─7年間で米国が抱える対スイス貿易赤字の削減に向けて取り組むことを約束。さらに今後1─2年間に金の製錬事業を米国に移転することや、米国でのインフラプロジェクト推進などを提案したという。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国1─9月金消費、前年比7.95%減 安全資産需

ワールド

S&P、ポーランド格付け見通し「 安定的」に据え置

ビジネス

午後3時のドルは153円後半へ上昇、米政府再開や米

ワールド

インドネシア、故スハルト元大統領に国家英雄称号 授
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 2
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 9
    「爆発の瞬間、炎の中に消えた」...UPS機墜落映像が…
  • 10
    中年男性と若い女性が「スタバの限定カップ」を取り…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中