ニュース速報
ワールド

訂正-イスラエル、期限内にレバノンから軍撤収か焦点 26日で停戦発効から60日

2025年01月24日(金)23時07分

イスラエルは23日、レバノンの親イラン武装組織ヒズボラとの停戦合意の履行ペースが遅すぎるとし、一段の取り組みが必要との認識を示した。23日、レバノン南部で撮影(2025年 ロイター/Ali Hankir)

(23日配信記事で、英文の訂正より、見出しと本文中の「27日」を「26日」に訂正します)

[エルサレム/ベイルート 23日 ロイター] - イスラエルは23日、レバノンの親イラン武装組織ヒズボラとの停戦合意の履行ペースが遅すぎるとし、一段の取り組みが必要との認識を示した。一方、ヒズボラは合意通り来週26日(訂正)までのイスラエル軍撤収に向け圧力をかけるよう求めている。

イスラエルとレバノンのヒズボラとの戦闘を巡る停戦合意は昨年11月27日に発効。イスラエルは60日間かけて徐々に軍を撤収させ、レバノン軍が国境周辺地帯を管理することで合意していた。イスラエル軍の撤収期限は現地時間26日(訂正)午前4時(日本時間同11時)となっている。 

イスラエル政府のメンサー報道官は記者団に対し「合意通りにヒズボラの部隊に代わりレバノン軍と国連レバノン暫定軍(UNIFIL)が配置されている。これは前向きな動きだ」と述べた。

同時に、こうした動きは十分に迅速とはいえず、やるべきことはまだ多く残っていると指摘。合意の履行継続を望んでいるとしながらも、イスラエルが軍の撤収期限の延長を要請したか、また27日の期限後もレバノンに軍を駐留させるかについては明言を避けた。 

こうした中、ヒズボラはイスラエルが軍の撤収期限を延長する可能性があるとの情報が伝わっているとし、合意違反は容認できないと警告。合意で規定された60日間を超える遅延は明白な違反とし、レバノン政府に対し「国際憲章で保証されたあらゆる手段と方法」を通して 圧力をかけるよう求めた。

複数の外交筋は23日、イスラエル軍が期限後も南レバノンの一部に駐留する可能性が高いとの見方を示した。レバノンの当局者によると、レバノンのアウン大統領は米仏と接触し、イスラエル軍が期限内に撤収を完了させるよう働きかけている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

パキスタンとアフガン、即時停戦に合意

ワールド

台湾国民党、新主席に鄭麗文氏 防衛費増額に反対

ビジネス

テスラ・ネットフリックス決算やCPIに注目=今週の

ワールド

米財務長官、中国副首相とマレーシアで会談へ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 3
    ニッポン停滞の証か...トヨタの賭ける「未来」が関心呼ばない訳
  • 4
    ギザギザした「不思議な形の耳」をした男性...「みん…
  • 5
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 6
    大学生が「第3の労働力」に...物価高でバイト率、過…
  • 7
    【クイズ】世界で2番目に「リンゴの生産量」が多い国…
  • 8
    【インタビュー】参政党・神谷代表が「必ず起こる」…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 7
    メーガン妃の動画が「無神経」すぎる...ダイアナ妃を…
  • 8
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 9
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 10
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 7
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 8
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中