ニュース速報
ワールド

北朝鮮、18日に新型弾道・巡航ミサイル試射 金氏指揮=KCNA

2024年09月19日(木)13時43分

9月18日、北朝鮮が、金正恩朝鮮労働党総書記の指揮の下、超大型弾頭を装着した新型戦術弾道ミサイルと改良型巡航ミサイルの発射実験を行ったと、国営朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。写真はロイターが19日に入手。KCNA提供(2024年 ロイター)

Jack Kim

[ソウル 19日 ロイター] - 北朝鮮が18日、金正恩朝鮮労働党総書記の指揮の下、超大型弾頭を装着した新型戦術弾道ミサイルと改良型巡航ミサイルの発射実験を行ったと、国営朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。

金総書記は、外部勢力が北朝鮮の安全保障に重大な脅威をもたらしているため、試射により兵器の性能向上を図る必要があると発言した。

日韓の防衛当局は18日、北朝鮮が同日に短距離弾道ミサイルを複数発射したと報告しており、KCNAの報道内容はこれを指しているとみられる。

金総書記は「核戦力を引き続き強化し、通常兵器の分野で最強の軍事技術力と圧倒的な攻撃力を持つ必要がある」と強調した。

KCNAによると、18日に試射したのは新型戦術弾道ミサイル「火星砲―11ダ―4.5」。北朝鮮がこれまで開発した一連の短距離弾道ミサイルの一つであることを示唆した。開発したミサイルの一部はロシアに輸出していると考えられている。

試射したミサイルには4.5トンの超大型通常弾頭を装着したという。

KCNAは7月にも同型ミサイルの発射実験を報じていた。この発射は部分的に成功したとみられている。

国営メディアは19日、丘陵地帯の標的に命中した飛翔体の写真を公開した。

韓国軍は19日、北朝鮮北東部の山岳地帯に弾道ミサイル2発が着弾したと発表した。

ソウルの韓国国防分析研究所で北朝鮮軍の研究責任者を務めるシン・スンギ氏は、このような内陸部の標的を狙ったミサイル発射実験は前例がないとみられると指摘。

また、このミサイルはまだ開発中だが、さらなる試射により性能と信頼性が保証されれば、ロシアはすぐにでも欲しがる可能性があるとし、「北朝鮮はその時間をできるだけ短縮したいだろう」と語った。

KCNAは、戦闘用に改良した戦略巡航ミサイルの実験も行ったとした。

北朝鮮は今夏に行われた大規模訓練を含む米韓両軍による軍事演習が朝鮮半島における戦争の準備だと批判している。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国首相「関税の影響ますます明白に」、世界経済に影

ワールド

米とグリーンランド、「相互の尊重」を約束 米大使が

ビジネス

トランプ米政権、航空会社と空港に健康的な食事と運動

ワールド

トルコがロシアからのガス輸送を保証 =ハンガリー首
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...かつて偶然、撮影されていた「緊張の瞬間」
  • 4
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 5
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 6
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 7
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 8
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 9
    中国の著名エコノミストが警告、過度の景気刺激が「…
  • 10
    「1匹いたら数千匹近くに...」飲もうとしたコップの…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 10
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中