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8月のインド向けロシア産原油価格、昨年12月以来の高水準

2023年10月12日(木)11時32分

 10月11日、インド政府が公表したデータによると、8月の同国向けロシア産原油の平均輸出価格は、先進7カ国(G7)が昨年12月に価格上限を設定して以来の高水準に達したことが分かった。写真はインドのグジャラート州の石油タンク。2016年10月撮影(2023年 ロイター/Amit Dave)

Nidhi Verma

[ニューデリー 11日 ロイター] - インド政府が公表したデータによると、8月の同国向けロシア産原油の平均輸出価格は、先進7カ国(G7)が昨年12月に価格上限を設定して以来の高水準に達したことが分かった。ディスカウント幅が縮小していることが示された。

印貿易省がウェブサイトで公表した最新データに基づきロイターが試算したところ、インド向けのロシア産原油は平均で1バレル=約86ドルだった。7月は68.09ドル、価格上限導入前の2022年8月は94ドルだった。

今回のデータには、印製油業者が支払った運賃や保険料など金額は明記されていないが、上限価格の1バレル=60ドルを大幅に上回る水準となる。

イエレン米財務長官は11日、G7によるロシア産原油の上限価格設定で、同国歳入はこの10カ月で急減したと説明した。

ロシア産原油は7月半ば以降、1バレル=60ドルを超える水準でおおむね取引されている。石油輸出国機構(OPEC)加盟のサウジアラビアや非加盟産油国のロシアなどで構成する「OPECプラス」による減産で、ディスカウント幅が縮小している。

印政府のデータによると、8月のロシア産原油の平均価格はイラク(88.52ドル)やサウジアラビア(102.24ドル)より割安だった。

ロシア財務省は今月、同国産ウラル原油の9月の平均価格は1バレル=83.80ドルだったとし、欧米諸国が設定した価格上限を優に超えていると述べた。

ロイター
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