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米国務長官、インドに協力促す シーク教徒殺害巡り外相会談で

ブリンケン米国務長官は28日、インドのジャイシャンカル外相と会談した。写真は、会談後に米国務省内で記者対応するブリンケン氏(右)とジャイシャンカル氏。2023年9月28日に撮影。(2023年 ロイター/Leah Millis)
Kanishka Singh David Ljunggren
[ワシントン/オタワ 28日 ロイター] - ブリンケン米国務長官とインドのジャイシャンカル外相は28日、米首都ワシントンで会談した。米高官によると、ブリンケン氏はカナダで起きたシーク教徒殺害事件について、インド政府として捜査に協力するよう要請した。
カナダのトルドー首相はこれに先立ち、ブリンケン氏が会談でこの問題を取り上げるとの見方を示していた。
一方、会談後に出された米国務省の声明には事件やカナダへの言及はなかった。
声明に掲載された協議事項は、20カ国・地域(G20)議長国としてのインド、インド・中東・欧州経済回廊の創設、防衛、宇宙、クリーンエネルギーなどだった。
トルドー首相は今月、6月にカナダでシーク教徒の分離主義指導者が殺害された事件にインド政府の工作員が関与した可能性があると指摘した。
インドはカナダの主張を一蹴している。だが、ジャイシャンカル氏は26日、事件に関してカナダから具体的な情報の提供があれば、インドは調査する用意があると伝えたと明らかにした。
ブリンケン氏は先週、米国はこの問題を「深く懸念している」と述べ、インドが捜査においてカナダと協力することが重要だと述べていた。