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メキシコへの麻薬鎮痛剤「フェンタニル」の密輸ない=中国
中国外務省は6日、麻薬鎮痛剤「オピオイド」の一種「フェンタニル」の中国からメキシコへの密輸は存在しないと表明した。写真は米国で欧州されたフェンタニル。2017年11月シカゴで撮影(2023年 ロイター/Joshua Lott)
[北京 6日 ロイター] - 中国外務省は6日、麻薬鎮痛剤「オピオイド」の一種「フェンタニル」の中国からメキシコへの密輸は存在しないと表明した。
メキシコのロペスオブラドール大統領は4日、フェンタニルの違法な流通を制限するために中国の習近平国家主席に協力を要請する書簡を送ったと公表。メキシコ国内でフェンタニルは製造されておらず、密輸組織がアジアから直接購入しているとし、フェンタニルの出荷場所や規模、それに関わる組織などの情報提供を習氏に求めた。
中国外務省の毛寧報道官は定例会見で、中国から輸入されたフェンタニルの押収について、中国はメキシコから通知を受けていないと説明した。
米国ではオピオイドの密輸撲滅でメキシコ政府が十分な取り組みを行っていないとする批判の声が上がっている。
毛報道官は「米国は自国の問題を直視すべきで、国内の規制を強化し、需要を減らすために、より実質的な措置を取る必要がある」と述べ、薬物乱用は「米国製」の問題と主張した。
フェンタニルはオピオイド鎮痛剤の中でも特に致死性が高い。