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中国共産党高官、台湾野党副主席に台湾独立反対を呼びかけ
中国共産党の序列4位の高官、王滬寧氏は10日、訪中した台湾の最大野党、国民党の夏立言副主席との会談で中国共産党と国民党がともに台湾独立と外部勢力による干渉に反対すべきだと訴えた。2015年3月撮影(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[北京 10日 ロイター] - 中国共産党の序列4位の高官、王滬寧氏は10日、訪中した台湾の最大野党、国民党の夏立言副主席との会談で中国共産党と国民党がともに台湾独立と外部勢力による干渉に反対すべきだと訴えた。中国の国営テレビ局が伝えた。
国民党によると夏氏は王氏に対し、双方にいかに大きな違いがあっても対話を続け、台湾海峡の平和維持を重要な目標と考えることができる限りは「解決できない困難はない」と言及。同党は夏氏が「(台湾海峡の)両岸関係の平和と安定を維持し、双方の幸福増進は常に国民党の最優先の政策目標だ」とコメントしたと説明した。
台湾の中国政策を担当する大陸委員会は会談に関し、中台交流は平等と相互尊重に基づくべきであり、権威主義は民主、平和、安定と「相容れない」と指摘。「中国共産党高官は建設的で有意義、かつ現実的な方法を考える必要がある」との声明を出した。
台湾の与党の民進党は、夏氏の訪中を受けて国民党は中国政府に近すぎ、台湾を売り渡そうとしていると攻撃し、夏氏が「中国共産党に貢ぐ」ことになると批判している。





