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米下院議長、アジア歴訪開始 台湾には言及せず

2022年08月01日(月)15時50分

 ペロシ米下院議長は、31日からアジアを歴訪すると発表した。焦点の台湾訪問を巡っては言及しなかった。写真は29日、ワシントンで撮影(2022年 ロイター/Jonathan Ernst)

[シンガポール 1日 ロイター] - ペロシ米下院議長は1日、シンガポールを皮切りにアジア4カ国歴訪を開始する。焦点の台湾訪問については明らかにされていない。

議員団を率いてシンガポール、マレーシア、韓国、日本を含むインド太平洋地域を訪問すると7月31日に発表したが、その他の場所を訪れるかどうかは明確にしていない。

「今回の訪問では、インド太平洋地域における相互の安全保障、経済連携、民主的統治に焦点を当てる」と説明した。

議員団には、ミークス下院外交委員長らが含まれる。

下院議長は大統領継承順位で副大統領に次ぎ2位の要職。現職の下院議長が訪台すれば、1997年のギングリッチ氏以来となる。

中国の習近平国家主席は7月28日、バイデン米大統領との電話会談で「1つの中国」の原則を堅持するよう求め「火遊びをすれば、やけどする」とけん制した。

台湾の蘇貞昌行政院長(首相に相当)は1日、ペロシ氏が4日に訪台するかとの記者団の質問に対して「われわれは要人の訪問を常に温かく歓迎する」と述べ、直接的な回答は避けた。

シンガポール外務省によると、ペロシ氏らは1─2日にシンガポールを訪問し、リー・シェンロン首相ら政府関係者と会談する。在シンガポール米国商工会議所は、1日午後にレセプションを開催するとしている。

中国空軍報道官は7月31日、「国家主権と領土保全を断固として守る」と強調。台湾を念頭に「祖国の貴重な島」を周回できる多くの種類の戦闘機が空軍にはあると述べた。国営メディアが報じた。

米空母ロナルド・レーガンを中心とする打撃群が7月28日までに南シナ海に戻る中、地元当局者によると、中国軍は台湾から100キロ余りの福建省沖で7月30日に実弾演習を行った。

中国海事局によると、1日には沿岸警備隊が広東省沖の南シナ海で演習を行う予定。

ロイター
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