ニュース速報

ワールド

イージス・アショア配備停止は適切、必要性は不変=官房長官

2020年06月16日(火)12時39分

菅義偉官房長官は、新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」(写真)の配備をめぐり、河野防衛相が計画の停止を表明したのは適切な判断だと述べた。写真はハワイの米軍基地での発射実験。2015年10月撮影(2020年 ロイター/U.S. Missile Defense Agency/Leah Garton/Handout via Reuters)

[東京 16日 ロイター] - 菅義偉官房長官は16日午前の会見で、新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備をめぐり、河野防衛相が技術的な問題を理由に計画の停止を表明したのは適切な判断だと述べた。

停止の背景について、「米国側との継続的な協議の中で、5月下旬にシステム全体の大幅な改修が必要なことが明らかになり、相当な時間とコストがかかることが判明した。米側と協議した結果、今回の結論に至った」と説明した。「今後の対応は国家安全保障会議(NSC)での議論を踏まえて決める方針だ」とした。

自民党内からもこれまでの説明との食い違いを批判する声があるが、防衛相から丁寧な説明があるだろうとした。

当面は「ミサイル防衛はイージス艦で対応する」としつつもイージス・アショアの必要性については「安全保障環境が厳しい中で、弾道ミサイルの脅威が我が国を守るうえで必要であるとの情勢認識に変わりない」と述べた。

イージス・アショアは、北朝鮮がミサイル発射を繰り返す中、洋上で警戒に当たる海上自衛隊イージス艦の負担を軽減し、ミサイル防衛を強化する目的で導入を決め、日米が共同開発したシステムを使用することになっていた。秋田県や山口県での自衛隊演習場を候補地として、地元自治体との交渉を行ってきた。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

DBSグループ第1四半期は2%減益、不確実性増大で

ワールド

スロバキアとハンガリー、EUのロシア産ガス輸入停止

ビジネス

配車グラブ、第2四半期にインドネシア同業GoTo買

ビジネス

米ウーバー、第1四半期売上高が予想に届かず 見通し
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 2
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 3
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗と思え...できる管理職は何と言われる?
  • 4
    中高年になったら2種類の趣味を持っておこう...経営…
  • 5
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 6
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 7
    「関税帝」トランプが仕掛けた関税戦争の勝者は中国…
  • 8
    あのアメリカで「車を持たない」選択がトレンドに …
  • 9
    ついに発見! シルクロードを結んだ「天空の都市」..…
  • 10
    首都は3日で陥落できるはずが...「プーチンの大誤算…
  • 1
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 2
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 3
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 4
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 7
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 8
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 9
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 10
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中