ニュース速報

ワールド

米の外出自粛延長、政府対策チームの要請をトランプ氏受け入れ

2020年03月31日(火)00時34分

米国立アレルギー・感染症研究所のファウチ所長(右)は30日、ホワイトハウスの新型コロナウィルス対策特別チームが、感染拡大防止に向けた外出自粛措置の延長をトランプ大統領(左)に強く求めたことを明らかにした。29日撮影(2019年 ロイター/ALEXANDER DRAGO)

[ワシントン 30日 ロイター] - 米国立アレルギー・感染症研究所のファウチ所長は30日、ホワイトハウスの新型コロナウィルス対策特別チームが、感染拡大防止に向けた外出自粛措置の延長をトランプ大統領に強く求めたことを明らかにした。

トランプ大統領は前日、新型コロナ感染拡大を防止するために導入した国民向けの行動指針の適用期限を従来目標の4月12日から同30日に延長すると表明。当初は復活祭(イースター)の日曜日に当たる12日までに米経済活動を再開させたい意向を示していたが、感染者急増への対応に苦慮する州知事らから反発を招いていた。

ファウチ所長はCNNとのインタビューで「外出自粛措置の性急な解除は感染拡大の加速もしくは再加速を招き、取り組みは後退を強いられる」とし、「そのため、われわれはトランプ大統領に措置を解除せず延長するよう強く求め、大統領は聞き入れた」と述べた。

ロイターの算出によると、米国での新型コロナ感染症による死者は2460人を超え、感染者は14万人を突破した。

ファウチ所長は前日、新型コロナ感染による国内の死者が10万─20万人に達する可能性があると述べた。

新型コロナ対策チームのバークス調整官もNBCとのインタビューで「米当局が全ての措置を完璧に講じることができれば、死者を10万─20万人のレンジにとどめることが可能」との見通しを示した。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

金総書記、プーチン氏に新年メッセージ 朝ロ同盟を称

ワールド

タイとカンボジアが停戦で合意、72時間 紛争再燃に

ワールド

アングル:求人詐欺で戦場へ、ロシアの戦争に駆り出さ

ワールド

ロシアがキーウを大規模攻撃=ウクライナ当局
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 3
    【世界を変える「透視」技術】数学の天才が開発...癌や電池の検査、石油探索、セキュリティゲートなど応用範囲は広大
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 6
    中国、米艦攻撃ミサイル能力を強化 米本土と日本が…
  • 7
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 8
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 9
    【クイズ】世界で最も1人当たりの「ワイン消費量」が…
  • 10
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 7
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中