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米下院、大統領弾劾決議送付巡り15日採決 来週にも裁判審議入り

2020年01月15日(水)08時00分

米野党民主党のペロシ下院議長は14日、トランプ大統領の弾劾訴追決議を上院に送付するかどうかを巡り、下院本会議は15日に採決を実施すると表明した(2020年 ロイター/JONATHAN ERNST)

[ワシントン 14日 ロイター] - 米野党民主党のペロシ下院議長は14日、トランプ大統領の弾劾訴追決議を上院に送付するかどうかを巡り、下院本会議は15日に採決を実施すると表明した。

可決されれば、来週にも上院で本格的な弾劾裁判が始まる。

民主党のクエリャル議員によると、ペロシ議長は党内の会合で、検察役を担う「弾劾マネジャー」を指名する方針を示した。

民主党が過半数議席を握る下院は昨年、トランプ大統領弾劾訴追決議を賛成多数で可決。しかし、弾劾裁判で新たな証人招致を巡り、共和党指導部との膠着が続く中、ペロシ下院議長は弾劾訴追決議を上院に送付せず、圧力を強めていた。

トランプ氏は弾劾訴追された3人目の大統領となったが、上院の弾劾裁判でトランプ氏を罷免するには3分の2以上の賛成が必要。罷免に支持を表明している共和党議員は皆無で、トランプ氏が罷免されることはないとみられている。

共和党のマコネル上院院内総務は会見で「21日に裁判を始めることを想定している」と発言。今週は宣誓手続きのほか、「権力乱用」と「議会妨害」という弾劾訴追の条項を正式に読み上げるといった手続きが進められるという。

弾劾裁判ではすべての上院議員が陪審員の役割を担い、ロバーツ連邦最高裁長官が裁判長を務める。

民主党は新たな証人の招致や証拠の提出を求めており、弾劾裁判の前半ではこの問題が争点となる公算が大きい。

トランプ氏は不正行為を否定。ホワイトハウスは14日、弾劾は「純粋に政治的なものだ」との見解を示した。

*内容を追加しました。

ロイター
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