ニュース速報

ワールド

カナダ、鉄鋼製品の緊急輸入制限発動を検討 米関税措置受け

2018年08月15日(水)08時23分

 8月14日、カナダ政府は、米国の鉄鋼関税による国内産業への影響を防ぐため、鉄鋼製品7品目に対する緊急輸入制限(セーフガード)の発動の是非を検討することを明らかにした。写真は、同国のモルノー財務相。トロントで5月撮影(2018年 ロイター/Carlo Allegri)

[オタワ 14日 ロイター] - カナダ政府は14日、米国の鉄鋼関税による国内産業への影響を防ぐため、鉄鋼製品7品目に対する緊急輸入制限(セーフガード)の発動の是非を検討することを明らかにした。

対象となる製品は鋼板、鉄筋、エネルギー産業向け鉄管、熱延鋼板、ステンレス鋼線材など。15日間の調査期間を経て国内産業が損害を受けている、あるいは損害を受ける恐れがあるかどうか判断を下す。

モルノー財務相は記者会見で「カナダ政府は米国の関税措置は異例の事態と認識している。このため、緊急輸入制限の発動が検討されている」とし、「調査の結果、カナダの製造業者が損害を受けている、あるいはその恐れがあるとの証拠が得られれば、暫定的な緊急輸入制限措置を迅速に発動する」と述べた。

米国は3月に鉄鋼とアルミニウムへの輸入関税を発動。カナダは当初、適用除外となったが、国内の鉄鋼メーカーは安価な鉄鋼製品が米国の代わりにカナダに流入すると警告していた。ロイターの分析によると、カナダのエネルギー産業で使われる鋼管の輸入が今年の春に急増していた。

欧州連合(EU)は7月に23品目の鉄鋼製品に対し緊急輸入制限措置を発表している。

カナダ石油サービス協会のトム・ウォーレン最高責任者は、セーフガードによって鉄鋼の供給量が制限されれば、国内石油業界にとって打撃になると指摘。カナダ石油業界は米国との競争でコストや収益面において苦戦しているが、油田掘削設備などに使われる鉄鋼製品がセーフガードによって値上がりすれば、競争条件がさらに不利になると分析した。セーフガードの発動が検討されている全品目が、石油設備に使われているとした。

*内容を追加します。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ウクライナ2都市にロシアが攻撃、和平協議直後

ビジネス

乳児ボツリヌス症の集団感染、バイハート社の粉ミルク

ワールド

北朝鮮抑止「韓国が主な責任」、米国防総省が関与縮小

ワールド

トランプ政権のEVインフラ助成金停止は違法、米地裁
MAGAZINE
特集:「外国人問題」徹底研究
特集:「外国人問題」徹底研究
2026年1月27日号(1/20発売)

日本の「外国人問題」は事実か錯誤か? 7つの争点を国際比較で大激論

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 2
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味を帯びる「超高齢化」による「中国社会崩壊」
  • 3
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投稿したアメリカを嘲笑する動画にネット爆笑
  • 4
    40代からは「積立の考え方」を変えるべき理由──資産…
  • 5
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 6
    サーモンとマグロは要注意...輸入魚に潜む「永遠の化…
  • 7
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 8
    「これは違法レベル...」飛行機で「史上最悪のマナー…
  • 9
    トランプを支配する「サムライ・ニッポン」的価値観…
  • 10
    3年以内に日本からインドカレー店が消えるかも...日…
  • 1
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 2
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 3
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味を帯びる「超高齢化」による「中国社会崩壊」
  • 4
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 5
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 6
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 7
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 8
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 9
    韓国が「モンスター」ミサイルを実戦配備 北朝鮮の…
  • 10
    40代からは「積立の考え方」を変えるべき理由──資産…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中