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麻生財務相、北朝鮮で「危機認識を」 米財務長官に要請

2017年05月13日(土)15時37分

 5月12日、麻生太郎財務相(写真右)は、G7財務相・中央銀行総裁会議が開かれているイタリア南部バリで、米国のムニューシン財務長官(左)と個別に会談し、北朝鮮を巡る危機を認識するよう改めて求めた。伊バリで12日撮影(2017年 ロイター/Alessandro Bianchi)

[バリ(イタリア)/東京 12日 ロイター] - 麻生太郎財務相は12日、主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議が開かれているイタリア南部バリで、米国のムニューシン財務長官と個別に会談し、北朝鮮を巡る危機を認識するよう改めて求めた。世界経済に関しても幅広く意見交換したが、為替は話題に上らなかったという。

麻生財務相はG7初日の討議後に記者会見し、北朝鮮問題は「日本にとって極めて重要」と指摘した。そのうえで「北朝鮮で非常事態になった場合、日本に大量の難民が流れ着く可能性がある」と語った。

ムニューシン米財務長官に対しても「(北朝鮮を巡る)危機というのは相変わらず存在しているという認識は持っていてもらわないと困る」と伝えた。

一方、麻生財務相はG7の場で「自由貿易はこれまで多くの国々で経済の繁栄に寄与してきた」と指摘したほか、国際通貨基金(IMF)に中国の資本規制の監視を要請したことを明らかにした。中国の過剰信用問題にも言及した。

世界経済については「見通しが明るい」と説明しつつ、「米国の政策の不確実性が高いことは確かだ」と述べ、楽観視できないと強調した。

(梶本哲史、梅川崇)

ロイター
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