ニュース速報

ワールド

今月の利下げ、成長加速が狙い=豪中銀議事要旨

2016年08月16日(火)11時58分

 8月16日、オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は、政策金利を過去最低の1.50%に引き下げた今月の理事会の議事要旨を公表した。写真はシドニーで5月撮影(2016年 ロイター/Jason Reed)

[シドニー 16日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は16日、政策金利を過去最低の1.50%に引き下げた今月の理事会の議事要旨を公表した。それによると、利下げした場合にインフレが当面低水準にとどまるとの見通しを踏まえ、成長に加速の余地があると判断したことが分かった。

豪中銀は8月2日、インフレ率の鈍化や豪ドル高による経済への影響を防ぐため、今年2回目となる利下げを実施した。

議事要旨は「理事会メンバーは最近の消費者物価指数(CPI)でインフレが当面低水準にとどまることが確認されたと判断した。経済見通しは明るいが、成長には加速の余地があり、利下げによって支援できるとも判断した」としている。

中銀はまた、年初来の全般的な豪ドル高についても注視している。豪ドルの対米ドル相場は年初来5%超上昇している。

議事要旨は、8月の利下げに関して理事会メンバーのコンセンサスがあったことを示唆したが、年内追加利下げの可能性についてはほとんど手掛かりを示さなかった。

金融市場は現在、クリスマスまでに25ベーシスポイント(bp)の追加利下げの確率を50%織り込んでいる。

豪中銀は5日に公表した四半期金融政策報告で、基調インフレ率は2018年まで目標(2─3%)以下で推移するとの見通しを示した。

8月の利下げを後押しした要因には、主要都市シドニーとメルボルンで住宅市場の過熱が落ち着きつつあることも挙げられる。

議事要旨は、これについて「家計セクターのレバレッジ拡大と住宅価格の急上昇に伴うリスクが低下したことを示す」と指摘。

「これらの点をすべて考慮し、理事会は今回の会合で金融政策を緩和することにより、インフレが徐々に目標に回帰する中、持続可能な経済成長の見通しが改善すると判断した」としている。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イランが国外と遮断状態に、最高指導者「トランプ代理

ワールド

中国が日本企業向けレアアース輸出制限と米紙報道、輸

ワールド

台湾輸出、25年は過去最高 AI需要旺盛 12月は

ビジネス

中国AI企業ミニマックスが香港上場、公開価格の2倍
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 5
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 6
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 7
    「不法移民からアメリカを守る」ICEが市民を射殺、証…
  • 8
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 9
    トランプがベネズエラで大幅に書き換えた「モンロー…
  • 10
    マドゥロ拘束作戦で暗躍した偵察機「RQ-170」...米空…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 5
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 6
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 7
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 8
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 9
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 10
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中