為替市場でも「投機的動き」、口先介入強化で市場けん制 片山財務相が答弁
東京証券取引所で1月撮影。REUTERS/Manami Yamada
Takaya Yamaguchi
[東京 31日 ロイター」 - 片山さつき財務相は31日の参院財政金融委員会で、原油先物市場に加え「為替市場でも投機的な動きが高まっている」と述べ、市場の動きをけん制した。一方、政府内で浮上した原油先物市場への介入案に関しては「具体的なコメントは控える」と明言を避けた。
高木真理委員(立憲民主)への答弁。為替円安を巡り、片山財務相は「為替が国民生活や経済に与える影響を踏まえ、あらゆる方面で万全の対応を取る」との考えも述べた。
片山氏の国会答弁に先立ち、財務省の三村淳財務官も30日に同様の見解を示したうえで、この状況が続けば「そろそろ断固たる措置が必要になる」と踏み込んだ。
「断固たる措置」は実弾介入を指す。2022年9月に為替介入に踏み切った際、当時の神田真人財務官は「断固たる措置を取った」と述べ、為替介入を実施したことを表明していた。
一連の発言について、市場では「口先介入強化の一環」(ニッセイ基礎研究所の上野剛志・主席エコノミスト)との受け止めが目立つ。
30日の外国為替市場では、円が対ドルで160円台半ばまで売られた。為替介入が実施された24年7月以来の円安水準となる。今後の動向次第で、政府・日銀が実弾介入に踏み切るかが焦点となる。
市場では、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)に沿ったドル買いの動きが、円安の背景にあるとの見方も強い。
投機筋による売り建てが24年の介入当時に比べてさほど膨らんでおらず、市場では「口先介入として投機的というのは理解できるが、何をもって投機的だという厳密なルールはない」(前出の上野氏)との声もくすぶる。
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