ニュース速報
ビジネス

ユーロ圏総合PMI、1月速報値51.5で横ばい 価格圧力強まる

2026年01月23日(金)20時53分

2024年1月、パリのスーパーで撮影。REUTERS/Stephanie Lecoque

Indradip ‍Ghosh

[ベンガルール 23日 ロイター‌] - S&Pグローバルがまとめたユーロ圏の1月のHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.5と前月から横ばいだったが、ロ‌イターがまとめた市場予​想の51.8を下回った。

ハンブルク商業銀行のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は「回復は依然としてかなり弱い。全体的な経済成長は変わらない。先行きを見通すと、状況を変えるには至らない。むし‌ろ新年の滑り出しは今後数カ月も同様の状況が続くことを示している」と述べた。

新規受注指数は50を上回ったが昨年9月以来の低水準で、新規輸出受注指数は4カ月ぶりの大幅な落ち込みとなった。需要が全般的に弱いままであることが示された。雇用指数は9月以来初めて50を割り込んだ。

パンテオン・マクロエコノミクスのユーロ圏チーフエコノミスト、クラウス・ヴィステセン氏は、「総じて悪くないデータで、​複数のショックと政策の不確実性に直面しながら⁠もユーロ圏経済は比較的底堅いとの見方を裏付けている」と指摘。「と‍はいえ、当局やエコノミストの予想を達成するためのハードルは高くなっている」との見方を示した。

サービスPMIは51.9と、12月の52.4から低下し、4カ月ぶりの低水準となった。ロイター調査の予想(52.6)を下回った。

製造業PMIは49.4‍と、前月の48.8から上昇し、市場予想の49.1を上回った。

‍総合PMI‌に反映される生産高指数はかろうじて50を回復した‍が、新規受注指数は3カ月連続で50を下回った。

全体的な価格圧力は強まり、投入コストを示す指数は昨年2月以来の高水準、販売価格を示す指数は約2年ぶりの高水準となった。

INGのバート・コリン氏は、「経済面での混乱にもかかわらずここ数ヶ⁠月のインフレは驚くほど落ち着いているが、価格圧力が再び高まっていることをPMIは示している。しかしECBが当面金⁠利を据え置くという見通しを覆すほど‍ではない」との見方を示した。

一方、将来の活動に対する楽観度を示す指数は2024年5月以来の高水準に上昇した。

デラルビア氏は「欧州中央銀行​(ECB)理事会のメンバーは金利を現状に維持する判断が正しかったと感じる公算が大きい。一部のよりタカ派のメンバーは、次の動きは利下げではなく利上げであるべきだと主張する可能性もある」との見方を示した。

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

衆院選きょう投開票、自民が終盤まで優勢 無党派層で

ワールド

イスラエル首相、トランプ氏と11日会談 イラン巡り

ビジネス

EXCLUSIVE-米FRB、年内1─2回の利下げ

ワールド

北朝鮮、2月下旬に党大会開催 5年に1度の重要会議
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 2
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 3
    韓国映画『しあわせな選択』 ニューズウィーク日本版独占試写会 60名様ご招待
  • 4
    韓国ダークツーリズムが変わる 日本統治時代から「南…
  • 5
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 6
    【台湾侵攻は実質不可能に】中国軍粛清で習近平体制…
  • 7
    心停止の8割は自宅で起きている──ドラマが広める危険…
  • 8
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 9
    日経平均5万4000円台でも東京ディズニー株は低迷...…
  • 10
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 3
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 4
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 5
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 9
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 10
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 10
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中