英中銀総裁、地政学リスク「非常に警戒」 グリーンランド問題などで
写真は英イングランド銀行(中央銀行、BOE)のベイリー総裁。2025年8月、英ロンドンで撮影。Jordan Pettitt/Pool via REUTERS
David Milliken
[ロンドン 20日 ロイター] - 英イングランド銀行(中央銀行、BOE)のベイリー総裁は20日、同中銀は地政学的リスクに「非常に警戒」する必要があるとの考えを示した。トランプ米大統領のデンマーク自治領グリーンランドの領有を巡る発言や貿易戦争のリスクを背景に、金融市場が新たな混乱に陥っていることが背景にある。
ベイリー総裁は英議会の財務委員会で、過去1年間で地政学的リスクは高まり、これが米ドル安と金価格の記録的高騰につながったと指摘。「われわれは、市場がこうした事態にどう反応するかについて非常に懸念している」と述べた。ただ、市場や経済成長への影響は今のところ懸念されていたほどではないとし、「市場の反応は、われわれが懸念し、予想していたよりも控えめだった」との見方も示した。
また総裁は、トランプ大統領のグリーンランド領有への意欲や貿易摩擦について英中銀がどの程度懸念しているかとの質問に対し、特定の問題が金融システムの混乱の引き金になる可能性があるとは言いたくないとした上で「地政学的な不確実性や地政学的問題のレベルは、明らかに大きな考慮事項だ」とし、「こうした事態には常に警戒を怠ってはならない」との考えを改めて示した。
さらに「TRUMP ALWAYS CHICKENS OUT(トランプ氏は常に腰砕けになり退く)」ことを前提とした「TACOトレード」について総裁は、信じているわけではないとしつつ、トランプ氏が発言していた「極端な」関税政策は実際には完全には実行されなかったとの見方も示唆した。
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