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米失業保険申請、10月最終週は小幅増=ヘイバー・アナリティクス

2025年11月07日(金)13時12分

2021年9月3日、米国ニューヨーク市マンハッタン5番街に求人フェアの看板が掲げられている。REUTERS/Andrew Kelly

Lucia Mutikani

[ワシントン 6日 ロイター] - ヘイバー・アナリティクスの算出によると、11月1日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は22万9140件と前週の21万9520件から小幅な増加にとどまり、10月に発表された人員削減数が急増したにもかかわらず、労働市場の安定した状況を示した。

同社のデータはシティグループ、JPモルガン、ネ-ションワイドの推計と一致した。

連邦政府機関の閉鎖は過去最長となり、公式経済データの収集、処理、公表が停止している。

この日は10月の雇用減少や、コスト削減・人工知能(AI)導入などによるレイオフ急増を示す別のデータを受けて労働市場を巡る懸念が高まっていたが、今回のデータはそうした懸念を和らげる可能性がある。

ネーションワイドの金融市場エコノミスト、オーレン・クラッキン氏は「今回の失業保険申請件数はけさ発表されたチャレンジャーの大幅な人員削減に関する極めてネガティブなニュースとは対照的で、労働市場が急激に悪化しているわけではないことを示している。第4・四半期の初月に労働市場が軟調とはいえ安定を維持しているのは心強い」と述べた。

JPモルガンが推計した10月25日までの週の失業給付受給者数は季節調整済みで196万2000人で、前週の195万5000人から増加した。これはシティグループとヘイバー・アナリティクスの計算とほぼ一致する。

シティグループのエコノミスト、ギゼラ・ヤング氏は「これは雇用の低迷を反映しているとみられ、10月の雇用統計の下振れリスクを示唆している」と述べた。

ロイター
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